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経営支援内容

収支改善

増収策としては、施設基準の見直しや算定漏れの項目などをみて、診療単価を上げていくことをします。単価を上げてもベッドが埋まらなければ収益につながらないので、合わせて集患対策もしていきます。単なる連携先巡りではなく、アライアンス病院や施設のような関係性を築けるように動いていきます。DPCデータの活用やレセプトチェックで取り漏れ防止も行います。未収金対策をして収益をしっかりと回収する仕組みを構築します。

また、地域医療介護総合確保基金をはじめとする補助金や助成金も積極的に活用していきます。これらは、診療報酬・介護報酬とは別枠で準備されている予算ですが、自ら企画し、準備して申請しないと一銭も収益が得られません。

費用削減は、電気代や保険代、借入金利など価格が下がっても受けてるサービスの質が変わらないものからみていきます。続いて、診療材料や医薬品、医療機器、ソフトウェア、車両などの価格交渉、保守の見直しなども行い、費用項目を全般的に見直していきます。

参考:施設基準取り漏れ対策の分析

業務改善

残業やスタッフの疲弊は職員数を増やしたところで変わりません。(医療の質改善やサービス量の増加には人員増は有効なので、そうした目的のための採用活動は支援します)

業務プロセスを見直して、必要ない業務をなくしていく。その上で、効率化ができるところを見直したり、RPAなどのシステム化についても検討していきます。

病院の事務職員と一緒に改善活動をしていくことで、OJT教育も兼ねて組織に改善文化を浸透させていきます。

参考:業務改善に関してのコラム

新規開業支援

医療機関や介護施設の新規開業を経営者視点で支援いたします。一般的な新規開業コンサルでは、建築会社や薬局、医療機器、不動産会社、金融機関、税理士等にひも付いているところが少なくありません。こうしたところは、それぞれの分野において造詣が深く専門的なアドバイスはしていただけます。しかし、開業ということは事業を立ち上げることであり、建物を作ることではありません。事業の立ち上げでは、人やお金、建物、ITシステムなど多種多様なことをゼロから組み立てていかなくてはなりません。これらの全てがうまく機能して新規開業が成功します。まさに経営そのものと言っても過言ではありません。医療機関や介護施設の運営に関して、全般的に経験や知識を持っているからこそできる支援をいたします。

建て替え・増改築支援

建て替えや増改築は一大事業で、このタイミングでの事業計画の失敗は後々リカバーするのが難しいです。計画は厳しく考え、それでも収支がまわるプランを検討します。プラン上でうまくいかないと、現実はもっとうまくいきません。頑張ればなんとかなる!ではなくて、ソロバンもしっかり弾くことが必要です。
大きな買い物になるので、全ての項目でしっかりと交渉し、できるだけ導入後の追加費用や、「こうじゃなかった」を減らせるようにしていきます。業務プロセスを見直すにも絶好の機会なので、多方面からの改善をしていきます。

システム導入や保守管理

建て替えや高額医療機器に次いで大きな出費となるのが、電子カルテなどを含む情報システムです。導入時の営業では都合のいい事を言って、実際に導入されてから追加費用が請求されたり、改修に多額の費用がかかったりします。導入してからだとシステムを変えるわけにはいかないので、足元を見てきます。導入時にどのような契約を結ぶかが最も重要になります。
また、システムは部門横断的なことが多いので、診療や医事、労務や経理まで分かり、総合的に見る視点がないと、非効率になりかねません。こうした全体視点をもって費用対効果の高いシステム導入をいたします。
システム管理が十分でないところへは、IT管理を代行し、不在時には遠隔で対応しながら、組織運営が滞りなくできるようにヘルプデスク機能を代行いたします。

人材採用・定着支援

人手不足は多くの医療機関の最大の課題でしょう。採用のための活動はどれが「当たる」か分かりません。そのため、ハローワークの求人票見直しや各種就職相談会への参加、ホームページの見直し、SNSの活用、求人サイトの活用、紹介会社の活用など、あらゆるとこを実施します。併せて、医局を開拓したり、医師集めのイベントを開催することを検討していきます。

​新規採用だけをしていても次々に人が辞めてしまったら元も子もありません。組織内の雰囲気的な課題を抽出し、改善していくことも行っていきます。

​資金調達・財務改善・補助金申請

金融機関からの資金調達をスムーズにするための取り組みをしていきます。銀行との交渉や、適正な金利水準への見直し、支払い期間や個人保証、担保等の条件の見直しを行なっていきます。医療や介護は地域にとってのインフラなので、短期志向ではなく長期的な視点に立って経営していける財務基盤を作っていきます。必要に応じて病院債の発行や、クラウドファンディングの活用、寄付集め、民間ファンドの活用も検討していきます。

M&A, デューデリジェンス

案件の選定から、デューデリジェンス、売買条件やスキームの構築を依頼者の視点に立って考えます。銀行や税理士、ファンドではそれぞれの経験や立場からのアドバイスになりがちです。依頼主が最もベストなスキームをあらゆる角度から考えていきます。税務デューデリジェンスについては税理士または会計士と共同して行います。統合後の組織融合が最も重要なことであり、幹部コミュニケーションや文化醸成から始まり、統合の効果を最大化させていきます。

​病院・介護施設の再編統合

官民問わず、組織の再編統合は労力がいる仕事です。どのような形での再編統合が望ましいのか、地域住民から行政、議会対応まで、あらゆるステイクフォルダーに良好なコミュニケーションをとり、再編統合を実現するお手伝いをいたします。

病院グループ、地域医療連携推進法人の経営支援

病院や介護施設が単に集まったり、統合しても、組織化の効果は現れません。統合したメリットを活かし、人的資源交流、財務改善、調達コスト削減、医療の質の向上、システムの統一、バックオフィス機能の効率化などを仕掛けていきます。
地域医療連携推進法人の場合は設立前から、対象法人の選定やコミュニケーションを図り、設立手続きなどもご支援いたします。

各種調査対象

(保健所検査、税務調査、適時調査、病院機能評価、特定共同指導)
医療機関・介護施設には避けて通れない行政による各種検査や調査、監査などへの対応をいたします。定期的な検査から、特別な監査なども病院スタッフと一緒になり準備を進めていきます。
また、これらの調査や審査は単に受けるだけでは組織的な改善には結びつきません。受けた後に、指摘された事項を継続的に改善していく仕組みも構築します。

地域連携の構築

地域連携というと単に表敬訪問をしていたり、定期的な勉強会を開催しているだけ、というところも少なくありません。その取り組みだけで集患ができたり、組織間を超えたシームレスなやりとりができればいいのですが実際は力不足でしょう。訪問時にどのような具体的な提案やコミュニケーションができるか、イベントはどのような仕組みを設ければ課題解決につながるか、行政や医師会、各種団体をからめるためにはどうしたらいいか。といったことを、計画し戦略的に展開していきます。

​広報活動・Webプロモーション

ホームページ、テレビCM、Web広告、SNS、チラシ、看板、イベント開催などを単に実施するだけでは必ずしも目的の達成につながりません。そもそも、集患のため、知名度向上のため、職員採用のためなどの目的が何なのか。そのために多種にあるツールの中から何を選んで、継続的な見直しを実施していけるのか、を考えていかなければなりません。そのような体制を構築して、意義のある広報活動をしていきます。

参考:病院広報に関するコラム


まちづくり

どんなに全国区で名が売れている医療機関でも、患者さんのほとんどは地元からです。地域からの支援が得られないと医療機関の経営は成り立ちません。そのコアになることは医療や介護サービスで、質の高いサービスの提供は不可欠です。その上で、地域住民を巻き込んで、地域全体の健康活動や、商工業も含めたまちづくりを仕掛けていきます。

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