見出し画像

粋に生きる


【粋に生きる】

『粋』という言葉、みなさんはどんな時に使いますか?

私自身は東京下町向島生まれの向島育ち
生粋の江戸っ子で

今は少なくなりましたが
芸妓衆のいる華やかな花柳界があったり

地鎮祭である年に一度の神輿担ぎや
祭囃子を聞くと血が騒ぎ

火事と喧嘩は江戸の華みたいな感覚はまだあり

近所の火事には必ず町の消防団が出ていき
私の父もそうでした。

喧嘩っぱやいのも、過去の自分を見返すと
あー、やっちまったな、みたいな経験もしばしば。笑

町内で誰か亡くなれば近所中総出で葬式を出し、
誰か結婚するとなれば近所中が見送る、

宵越しの金は持たない、という強がりな文化なのか、みんなでお酒を飲む言い訳なのか、
近所中での触れ合いがある地域でした。

まぁ、義理人情を大事にする環境で育ちましたの

多分、そんな感覚が粋なんでしょが

外国語には訳せない独特な表現だと思うのです。

そして『木遣』

この音声の最初と最後に流れますが

木遣はもともと、昔の労働歌
家を建てる時の木材を運ぶ重労働で息を合わせるために唄ったものがきっかけで

今では出初式や、祭り、結婚式などで讃歌として唄われています。

その、木遣唄とお囃子を聞いてみて、粋、という感覚を味わいながら

これまた『死』というものについての話を聞いていただけたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?