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庭づくりで参考にした本

庭づくりは楽しいし難しいことではありませんが、「いい庭」を作るにはそれなりのノウハウが必要と思います。素人が何も考えずに木を植えただけでは難しいでしょう。一番簡単なのは造園屋さんにお願いすることですが、全部やってもらうと予算が合わない・・・大きくて枯れたときにダメージが大きい中高木だけ造園屋さんにお願いして、下草や低木は自分で試行錯誤しながら増やしていくのが簡単だし楽しいと思います。

植栽にはセンスが必要です。私も、植物の配置なんてどうしたら美しくなるのか全然わかりません。生花でもやっとけばよかった、と強く思います。

センスを磨くにはどうしたらいいのでしょうか。それはいい庭をたくさん見ることだと思います。雰囲気のいい庭をたくさん見に行きましょう。

と言っても、やはり実際に植えるとなると樹種の知識や植栽のテクニックを学ぶことが必要です。今回の記事では私が庭づくりで参考にした本をご紹介しようと思います。

1. 荻野寿也の「美しい住まいの緑」 85のレシピ 荻野雅也

言わずと知れた造園のバイブルです。荻野さんの作庭した庭は本当に美しいです。作例とともに、植栽や外構工事の考え方やテクニックが学べます。庭を作るために建築をどう配置したらいいかも書かれているので、ぜひ家のプランニングの前に読みたい一冊です。
もっと建物や窓に近づけて木を植えていいんだな〜!と勇気をもらいました。
とにかくセンスのいいかっこいい庭がたくさん掲載されているので、センスが磨かれると思います。

2. これからの雑木の庭 高田宏臣

一番読んだ本です。新版が出てたんですね。
荻野さんの本よりも情報量が多く、より実践的です。高田さんも造園家としては有名な方なのですが、有名建築家とのコラボみたいな話をあまり聞きません。荻野さんは植栽によって如何に建築物を美しく見せるかを大切にしていますが、高田さんは作例見たらわかりますが、もう建物見えなくなるくらい植えるんですよね・・・庭がほとんど森みたいになってます(笑)。

内容も、環境や場所を考えずに人気のある樹種を植えて木が不健康になってしまっていることを憂い、毛虫を嫌って農薬散布することを批判し、健康に育てれば害虫なんて発生しないと主張しています。木が健康に育つ環境は、森の中。それじゃあ庭を森に近い環境にしよう、という発想です。

優しく語りかけるというよりは、厳しい先生に教えられている気分になります・・・

高田さんの雑木の庭のエッセンスは全国のお弟子さんに受け継がれています。我が家が造園をお願いした方も、実は高田さんの孫弟子なのだそうです。道理でやたらたくさん木を植えてくれるなあと思いました・・・

3. 日陰でよかった! ポールスミザーのシェードガーデン

木を増やした結果、庭が日陰になり芝生が枯れてしまった(笑)ので、以前図書館で借りて面白かったこの本を買ってみました。日陰でよく育つ下草の選定の参考になります。語り口が独特で面白いです。ポールの本の中では一番写真が綺麗で解説が詳しく参考にしたくなる本なのですが、どうやら絶版のようですね。妻にメルカリで定価で買ってもらいました。

ちなみに「ポール・スミザーの剪定読本」という本も面白かったです。実践的なテクニックというよりは、剪定の概念や考え方を学ぶ本です。MUJI BOOKSで買いました。正直、剪定は冬に雪で折れた部分を切るぐらいであんまりやっていませんでしたが、これからはマメに剪定しようと思います。・・・ポールのイラストが独特すぎる。

(ポールの古本ってなんでこんなに高いの?)

4. 虫と一緒に庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック 曳地トシ・曳地義治(ひきちガーデンサービス)

庭づくりと切っても切り離せないのが虫。多様な虫がいる庭はそれだけ豊かだと言えるかもしれませんが、特定の虫が大量発生するのは庭が不健康な証拠。この本には虫とうまく付き合っていくヒントがたくさん書かれています。アシナガバチやスズメバチは嫌われ者ですが、よく観察していると毛虫をたくさん食べてくれていることがわかったので、敷地内に巣を作らない限りは大目に見ることにしました。

虫を完全に駆除する方法なんてありませんので、方法論を知りたいというよりは、虫を「大目に見る心」を養うのに役立つ本と言えます。

ちなみに私が庭で一番嫌いなの虫は夏の「蚊」ですが、蚊対策は書かれていませんでした。夏の庭作業には「長袖を着る」「虫除けネットを被る」のが必須です。蚊取り線香とか、虫除けスプレーは、全然効果を感じません・・・。蚊が潜んでいそうな茂み等に散布する「蚊がいなくなるスプレー」は一定の効果を感じますが、他の昆虫も殺してしまいそうなのでできるだけ使いたくないです・・・


以上庭づくりに参考にした本でした、どれも面白いので、見かけたら是非手に取って読んでみてくださいね。



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