【脱120分エスキス】1時間でエスキスをまとめるための課題文の「配慮」の捉え方
このnoteは一級建築士製図試験のエスキスが苦手な方向けに書いています。
解いてみたもののエスキスってなんだかつかみどころがなくて、
モヤモヤして自信が持てないという方が、
1時間でエスキスを終わらせる猛者に一歩近づく一助となれば幸いです。
今回は課題文に記載されている「配慮する」の捉え方についてです。
過去課題文をみると条件にはいくつかの書き方があります。
1つは強い命令系である
「~確保する、~設ける、とする等」
です。
物理的な指示として書かれており、厳守すべき事項として漏れることないよう注意しながら、図面に盛り込みましょう。
もう1つは、受験者の裁量に委ねられるような言い回しの
「配慮する」
です。
設計的な思考を試されているようにも感じますね。
「配慮」と言われるとなんだか、素晴らしいアイディアや特別なことを計画に盛り込まなければいけない気がしてきます。
一方でこの問いについての対応を知らなければ、例えば「バリアフリーに対処すること」という問いに対し、単純に問いを繰り返して「バリアフリーに配慮」などと図面に補足を入れて、処理してしる対応も見たことがあります。
この「配慮」という問いに対しては、特別なことを書く必要はありません。ただごくシンプルに「こんな計画を採用した。だから配慮したいえる」と説明できるものとします。
そして「こんな計画」については、一番先に思いつくシンプルなもので良いのです。
最も平易と思われる案で試験元の要求に応えれば十分ですし、過去問を見る限り、平易な案で回答できます。
そして何より「配慮」への答えをシンプルに考えると、実はこの条件が各要求室の位置を導く重要なヒントであり、優先的に位置を決める決定打となることが非常に多いのです。
では、過去の課題文を見てみましょう。
※原文ままではありません。原文は過去問直接確認してください。
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