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悩みを解決するために絶対に知っておきたいこと 通読目安:8分

変えられないものは受け入れて、変えられるものを変えるために、
今、行動しましょう、というお話です。

過去のことって、考えてもしょうがないって思っても、ついつい考えてしまうものですよね。
どうしても、ああだこうだと考えてしまう。
で、落ち込むけど、何かが変わるわけじゃない。
ただ暗い気持ちになるだけ。
どうすることもできないことに悩んで、苦しい気持ちになって、後悔して・・・
シンドイですね。

自分や今の環境を変えるためには、まずその反芻思考をやめる必要があります。反芻思考というのは、簡単に言えば、過去のことを何度も思い出してしまう、ネガティブの連鎖。
それを止めるのが、最初にすることです。
でも、次から次へと出てくるネガティブの連鎖、どうすればいいの・・・?


■ニーバーの祈りを思い出す
そこで覚えておきたいのが、ニーバーの祈りというものです。
アメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーの詩の一部(元々は無題の詩だったようですが)で、アルコール中毒とか神経症を治療する現場で、治療を開始する前に患者さんに暗唱してもらうこともあるそうです。

どんなものかというと(多少違いがあるかもしれませんが、僕が毎朝暗唱しているものを書きます)・・・

変えられるものと、変えられないものについて
変えられないものについては、それを受け入れられる冷静さを、我に与え給え
変えられるものについては、それを変えられる勇気を、我に与え給え
そして、変えられないものと、変えられるものについて、見分ける知恵を与え給え

これを読んでいる方で、アルコール依存症などの方はほとんどいないと思いますが、そうでなくても、これはすごく重要です。
暗記しておいたほうがいいぐらい。

僕らはなにかに悩むとき、それが変えられるものか、変えられないものか、あまり考えないで悩んでいます。
特に、過去に後悔があったり、自己肯定感が低かったりすると、どうしようもないことに悩んで、自分で自分を苦しめてしまうことが多い。

だから、ネガティブが出てきたり、悩みがあったら、まずはニーバーの祈りを思い出して、今、目の前にある悩みは、変えられるものなのか、変えられないものなのかを判断するといいです。
まあ一口に悩みといっても、その中で、変えられる部分と、変えられない部分があるから、ここは変えられる、ここは変えられないって分ける感じですね。
では、変えられないものって何でしょう?


■変えられないものは何か?
変えられない悩みといえば・・・
やはりよくあるのは過去のことですよね。

過去のあれこれを思い出して悩む。
それが今日の出来事であっても。
仕事で失敗して、ああ、失敗しちゃった・・・といって、ずっとそのことを考えてしまう。
自己肯定感が低いと、そこからさらに、だから自分はダメという結論に持っていってしまったりします。
辛いですよね。
自分には何の価値もないように思えてくる。

でもですね・・・
変えられないものを思い、あのときこうしていれば、やっぱり自分はダメだ・・・そんなふうに思うのは辛いんですが、実はそれは、本当の辛さではないんです。

というと語弊があるかもしれませんが、本当に嫌なら、次はそうならないように行動する必要がある、ということです。
行動して、変えていく。
苦痛を回避するために行動する。

しかしそのためには、ものすごく厄介な問題を向き合わないといけない。
それはなにか?

自分の弱さと向き合わないといけない。ダメな自分とも向き合わなきゃいけない。今の問題とも向き合わなきゃいけない、ということです。
実際、こっちのほうが辛かったりします。
誰でも、嫌なこと、厄介なこととは向き合いたくないわけですからね^^;

これが辛いから、やっぱり自分はダメと結論づけて終わらせてしまう。
言い方悪いですけど、イジけてるほうが楽、という感じです。
だから過去を見て、後悔して、ああ・・・ってなる。
自分は可愛そうだ、という感じで、自分を慰める。
そしてこれには、もう一つ厄介な問題があるのです。


■思考停止の罠
僕自身もそういう経験があるので言いますが、だから自分はダメっていうのは、言い訳にもなってしまうんです。うまくいかないとき、過去を思い出して、うまくいかない理由を探す。
そして、だからしょうがないと結論づける。
そこで思考が止まってしまう。
そうなったら、そこから先へは進めません。
本当はそこから一歩踏み込んで、どうすればいいのかって考える必要があるわけです。

しかしそうは言っても、考えても答えなんて出ない・・・
と思ってしまうかもしれませんね。
でも、そうでもないんです。


■答えを出そうと焦らなくていい
考えたとき、今、その瞬間に、その問題を解決できなくてもいいんです。
悩みについて考えるときみたいに、ここは変えられる、ここは変えられないっていうのと同じように、ここは今できる、ここは今は無理、というふうに分ける。

今、どうがんばっても解決できない問題は、変えられないことです。
目の前の問題、状況を変えたいけど、変えられない。

では変えられることは何か?

解決できる自分になるために、自分を変える行動を始めること。
これは自分自身の行動だから、コントロールできます。
つまり、変えられることですね。

仕事で失敗して、失敗したこと、それで評価が下がってしまったことは、変えられない。

では変えられることは?

なぜ失敗したのかを考え、次は失敗しないように、今から自分の考え方を変えていくとか、次はこうしてみようとメモしておくとか。
そういうこれからのこととか、今の自分の行動ですね。

そういうふうに、変えられること、変えられないことを分けて、変えられることを変えるために、行動する。
そのためには勇気がいりますが、そこは振り絞ってやらないと、ずっと変わらないままです。

一気に大きなことをしようと思ってもできないし、そんなこと考える必要はないので、できるところから変えていきましょう。

変えられないものを受け入れる冷静さを持ち、変えられるものを変える勇気を持って。

人と比べず、自分にできる範囲のことでいいんです。
苦しいなら、そこから自分を救ってあげましょう。
自分自身の手で。


みなさんに元気や癒やし、学びやある問題に対して考えるキッカケを提供し、みなさんの毎日が今よりもっと良くなるように、ジャンル問わず、従来の形に囚われず、物語を紡いでいきます。 一緒に、前に進みましょう。