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工作舎におけるブックデザインの潮流(『STUDIO VOICE』2007年7月号)

日本語によるデザインの実験 杉浦康平とその系譜

可読性を高めることがブックデザインのすべてなら、適度な行間と適度な余白に主張の少ないフォントをのせた、ペーパーバックや文庫本のデザインが一番素晴らしいことになる。しかし意味内容から想起される世界観を増幅させる装置としてデザインをとらえた場合、紙とインク、罫線の長さと太さ、書体の選択、写真と本文の配置バランス、前後左右のページのコントラストといった、あらゆる要素に対して再検討が必要になり、そこで何を決定するかがデザイナーの個性となる。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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