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文字を歪ませるデザインの話

文字をぐにゃ~ってするデザイン。2000年代末以降の、とくにインターネットを中心にデザインの世界で大ブレイクした手法である。説明するより見たほうが早いだろう。こういうヤツ。

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Trend Listでは「Scanned」というタグでまとめられている。コピー機などでフラットベッド(読み取りのガラス面)に紙を置いて、読み取りアーム(ウイーンって動く光るやつ)の動きに合わせて紙を動かすと、同じところが読み込まれたりズレたりして、こうした出力が生まれるわけだ。

ただ、スキャナがない時代にもそうした手法は存在する。これはどうやるかというとカメラを使う。文字が印画されたものを、真正面から撮るのではなく、角度をつけたり折り曲げて写真に撮って、そのフィルムを製版に使う。

これを最初にやったのは誰か、が気になって一度調べたことがある。これだという答えはわからないものの、ここでは描き文字と活字、両方の文字の歪みエフェクト事例を時系列に紹介していく。ちなみに他の呼び名としてはWarp Text、Deformedなどがあり、呼び名が安定していない。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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