文字を歪ませるデザインの話
文字をぐにゃ~ってするデザイン。2000年代末以降の、とくにインターネットを中心にデザインの世界で大ブレイクした手法である。説明するより見たほうが早いだろう。こういうヤツ。
Trend Listでは「Scanned」というタグでまとめられている。コピー機などでフラットベッド(読み取りのガラス面)に紙を置いて、読み取りアーム(ウイーンって動く光るやつ)の動きに合わせて紙を動かすと、同じところが読み込まれたりズレたりして、こうした出力が生まれるわけだ。
ただ、スキャナがない時代にもそうした手法は存在する。これはどうやるかというとカメラを使う。文字が印画されたものを、真正面から撮るのではなく、角度をつけたり折り曲げて写真に撮って、そのフィルムを製版に使う。
これを最初にやったのは誰か、が気になって一度調べたことがある。これだという答えはわからないものの、ここでは描き文字と活字、両方の文字の歪みエフェクト事例を時系列に紹介していく。ちなみに他の呼び名としてはWarp Text、Deformedなどがあり、呼び名が安定していない。
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