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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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#2016

未発表:「おそ松さん」コメント(2016年)

これは雑誌の特集にコメント下さいと言われてささっと送ったものの、その特集自体が延期になってしまって載らなかったものですね。完全に忘れてたけど出てきたのでここで供養。 本文

PLASTICSコメント(2016年『情報過多』)

ただのファンなのでコメントできることは少ないです。90年代にあったプラスチックス再評価ムードにまんまとヤラれて今にいたります。でもいざ音楽を思い出そうとすると本家よりもピチカート・ファイヴの「GOOD」のカバーが先に浮かんでしまう。

「この作品を語らせろ! 」(『MdN』2016年8月号)

これ、本文が短すぎるので解説のほうが長くなるな。 本文

解説(2016年)

立東舎文庫から2016年に出た『稲垣足穂さん』の解説です。この文庫、いま検索したらどこも品切れ/販売休止中になっているので、もういいかな? ということで原稿アップ。

「ミニコミ」という言葉の初出を探す(2016年『アイデア』372号)

ローカル新聞とミニコミ誌の誕生「ミニコミ」という単語はどのように生まれたのだろうか。もちろん先に「マスコミ」があった。敗戦後の日本がアメリカの占領から解かれたのはサンフランシスコ講和条約が公布された1952年4月28日。それ以前からマスコミは言葉だけ先に輸入され,『世界評論』1950年1月号の座談会「二十世紀思想の性格と展開」で鶴見俊輔が「マス・コミュニケイション」を議題に出し,井口一郎が『マス・コミュニケイション どんなふうに大衆へはたらきかけるか その理論とその実証』(光

日本ダダ小史(2016年「ゲーテ・インスティトゥート」)

既成の価値観を否定し、それまでの美術史を切断した芸術運動「ダダ」。この動向に日本でもっとも早く反応したのは、美術家ではなく詩人だった。

ウェブカルチャーの現在地とこれから(『装苑』2016年5月号)

ウェブカルチャーの現在地とこれから 2016年の今、インターネットの中心は圧倒的に動画と画像、つまりヴィジュアルだ。YouTubeが日本で広まったのは10年前の2006年だったが、その頃のウェブはテキストが主流で、面白い文章を書ける人が人気者だった。しかし、中高生が初音ミクの自作曲を当り前のように投稿し、名も知れないアーティストの奇妙なイラストがTumblrで何万回もリブログされ、人気インスタグラマーの自撮りで衣服の売上が伸びる現在、面白い動画や気になる写真を撮れる人が人気者

ミニコミとZINE(2016年『PRISM』No.8)

「ミニコミ」という言葉を知ったのは音楽雑誌に掲載されていた「売ります・買います」コーナーだった。好きなミュージシャンについてファンがあれこれ書いた小冊子を売る人たちがたくさん載っていて、今考えればそれは正確には同好の士に向けて作られた「ファンジン」と呼ばれるものだろう。また、都内の漫画専門店で見かける、一般的な出版社から出た単行本とは明らかに違うムードの、オリジナルの作者ではない人によって描かれた「漫画同人誌」も、ほぼ同時期に知ったと思う。音楽や漫画などのサブカルチャーを通じ

デザインは考え中第2回:新海誠は『君の名は。』で映画をデザインすることを自覚した(2016年『カルチャーブロス』vol.5)

映画『君の名は。』の社会現象っぷりはすごい。興行収入が200億を超えるのは確実とか、ポスト宮崎駿は新海誠だ!とか、アニメ映画がアニメファン以外のあいだでここまで盛り上がるのは久しぶりである。

デザインは考え中第1回:渋谷パルコがデザインした渋谷(2016年『カルチャーブロス』vol.4)

ニュースで見た人がいるかもしれない。渋谷パルコがビル建替えのため、二〇一六年八月八日に一時休業となった。三年後に再オープン予定だそうだが、いま渋谷にいっても、パルコがないのだ。渋谷を一時期遊び場にしていた人間にとってはなかなか驚きの出来事だ。 行ったことがない人のために説明すると、パルコはファッション専門店を集めたビルである。一九六九年にまず池袋にできて、一九七三年に渋谷にできた。パルコは現在は経営者が違うが、当初は西武セゾングループのビルだったので、「セゾン文化」の文脈で

SEALDsとヒップホップのデザイン・メソッド(2016年『カルチャーブロス』vol.3)

二〇一五年春、ロンドンのとある探求プロジェクトの話題がウェブ上を駆け巡った。プロジェクト名は「Heated Words」。彼らが探しているのは「omni present」という名前の、一見どこにでもありそうな書体についての情報だった。だが、もちろん、ただの書体ではない。

「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」はあとで本屋に行きたくなる(2016年『カルチャーブロス』vol.2)

東京の千代田区立日比谷図書文化館でやっている「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」を観に行った。人気デザイナー祖父江慎とその事務所コズフィッシュが、これまで手がけてきた二千冊を超えるブックデザインの仕事を、前後期で二〇世紀/二一世紀と時代を分けて展示するもの。休日は人が多く、客層は子連れ・学生・カップル・老人までまんべんなくいた。 ブックデザインと言っても、外側のジャケットだけをデザインする時と、文字組から紙の種類まで内側全部をデザインする時があって、祖父江は圧倒的に後

切っても切れないはずのつながりが切れた時のデザイン(2016年未発表)

ボツ原稿です。なぜボツだったかは略!

2016年度ベスト&トホホテン(『映画秘宝』2017年3月号)

引き続き。ネットで話題になった映画にケチをつけるというのをよくやっている気がする……。