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そういう教師の授業は、面白いと思うから。

先日、友人とカフェで話していて
子どもに古文の勉強をみていたら
古文の面白さに感激したという話になった。


自分が学生の時には
あんなに興味がなかったのにねと。


*その時のことはこちらで記事にしています ↓ ↓ ↓

その時に友人が

どうして学生の時には興味が持てなかったのだろうね?
大人になって氣が付けた面白さだけど
子どものうちからそれを面白い!
と思って興味を持って学べるために
どうやって教えるのがポイントなんだろうね?

と言った。


「教えている側が、その面白さに夢中になってることじゃない?」


間髪入れずに、わたしは返した。
迷わずね(笑)


友人は目を見開いた。


「そうかも!!」


教えている側が、
ねぇねぇこれ、こんなに面白いの!
ここが素敵なの!
ここに感動しちゃうんだよね〜
ねぇ、どう?
面白くない!?

って、
ちょっと暑苦しいまでの熱量があるかどうかで
聞いている側に与える影響に
かなりの差が出ると思う。


別に古文じゃなくてもいい。

数学でも
英語でも
理科でも社会でも
音楽でも美術でも
体育でも娯楽でも。


教えている側がワクワクしながら教えていること。
なぜそれに魅了されているかを語れること。


それに夢中になっている人から聞く話って
面白いのだと思う。

感化されるのだと思う。


そういえばと、その友人は言った。


学生時代にベルリンの壁が崩壊した。
その時にそのことを社会の先生が
大泣きしながら語った。


あなた達は、今、ものすごい歴史的瞬間に立ち会っている。
これは本当に凄いことなんだ、と。


その時の先生の熱量に圧倒されて
あの時の授業が
ずっと記憶に残っていた。


その後大人になって、
サッカーの試合を観にドイツに行った際
先生の言葉を思い出して
ベルリンの壁の博物館に行った。


先生の想いも乗せて
それを観ているようで
なんだか少し涙が出てきた、と。


それを聞いてわたしもまた
別の友人の話を思い出した。


彼女は高校卒業後短大に行ったが
そこで急に英語の勉強に猛烈に取り組み始めた。


その結果、学内で特待生になり、
授業料も免除になったらしい。

彼女は中学時代の友人だが、
中学高校くらいまでは、
そこまで勉強をしているイメージはなかった。


だけど急に勉強を始め
自分でお金を貯めて海外留学をした。


帰ってきてから外資系の会社で働き
とても活き活きしていたが
ある時聞いた。


あの時なんで突然、英語にハマったの?


今思うとね、と彼女は言った。


短大で出会った英語の先生(アメリカ人)が
ものすごーくアメリカの良さを語る人だったの。
アメリカは最高なんだ、楽しいんだ、って。
あれに感化されたんだろうねー。
それで興味を持って、
夢中になったんだろうなぁって思う、と。


同じ話を聞いて、
みんながみんなそれに興味を持つわけではないし
そこに感化されるわけではない。

古文に感動しても、
英語にはしなかったり


世界史に興味を持っても、
体育はからきしだったり
するだろう。


でも教える側は、
自分が教えているものに夢中でいてくれたら嬉しいと思う。
そういう教師に教えてもらえる生徒は、幸運だと思う。


だってきっとそういう教師の授業は
面白いと思うから。


人にモノを教えるということは
単に知識や技術の伝承だけではなく
そのモノの持つ魅力を伝える
ということなのかもしれないと
思うようになっている


今日この頃なのです。


(お わ り)

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