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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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#読書

おじさんの時間、星野道夫さんの時間。

(ソーシャルディスタンスな日々よりずっとむかしの日記より) 目の前に座っていた人が、はら…

noteがなければ、家族と出会い直せなかったかもしれない。

今日noteがはじまって10周年だと知った。 10年前にはnoteを知らなかった。 SNSにはなにひとつ…

雨の日の図書館とことばたち。

若い頃は本が嫌いだった。 唯一読めるのは谷崎潤一郎の『痴人の愛』 だけだった。 それが中…

3万円で静けさを買った。

夜、さまざまなスイッチを 消してしまうと、 静けさが訪れるはずだった。 独り暮らしを始めて…

絵本の中に居場所があることを夢想して。

できそうなことがほとんどなかったわたしは 消去法でかろうじて書くことが残ったのかも しれな…

忘れられない言葉~「不安と感謝は同時に感じられない」。

じぶんの中に降り積もった言葉はいつのまにか、降り積もっていたことさえ、忘れてしまって、心…

noteで出会ったイシノアサミさんとコラボした紙の絵本、『どこかでだれかが』11月11日午前9時から販売することになりました!

ぼんやりとした夢、「絵本をつくりたいな」 っていう思いは、ずっと昔から持っていて。 それでも、その夢の種をそのまま土の中に 埋めたまま水をやることさえも忘れていた。 3年前にnoteにやってきたその時も、どこか 置き去りにしていたその夢を、思い出しては ちょろちょろとお水をやりながら。 それでもなかなかその夢は遠く。 そんなふうに思っていたら、noterさんのおひとりが イラストレーターのイシノアサミさんとわたしを 引き合わせてくれるというご縁を頂き。 「絵本」を創

身体を感じながら心で読んでいた。#パフォーマンス医学

生まれてはじめて、著者の方に読書感想文を 依頼して頂くという、しあわせな機会に 恵まれた。…

こころ、まだよくわからない。

この間、日曜日の電車に乗っていた。 お休みだったから、親子連れも恋人っぽい 人たちも、い…

弱いから強くなれると教えてくれた。

強いと弱い。 強くなくていいよと誰かに言って欲しくて ずっと生きてきたようなところがあった…

他人のきもち、自分の気持ち。

8月の終り近く。 人の気持ちってむずかしいねって思っていた。 それはもともとそうなのだけ…

友達という言葉に憧れていた。

友達ってどういう人のことを いうんだろうって正直 ずっとわからなかった。 よくドラマに登…

ハマった沼は文字でした。憧れの方に本を作ってもらったあの日。

推しという言葉にほんとうは まだ馴染んでいない。 わたしがはじめて「推し」という言葉に 触…

捨ててしまった手紙のために。

誰かが書いてくれた手紙を捨てたことが ある人はどれぐらいいるのかわからない けれど。 わたしもかつて、手紙の束を捨てた。 そうしないと自分が立て直せなかったから。 読むと過去がよみがえるから。 みないところに置いておけばいいけれど。 あそこにあの手紙たちは眠っていると 思うと気が気でなくて。 わたしはいつもなにかを捨てて乗り越える。 残酷かもしれないけれど、そうやって なんとか日常をふつうの呼吸で生きられる ようにやってきていた。 父の手紙の束を、資