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ブラジルだけじゃない!ラテンアメリカのスタートアップ勃興期到来

先日noteでブラジルのベンチャーキャピタル市場に日本が追い抜かれた話を投稿したところ、多くの反響を頂いた。やはりまだまだブラジルのことはなかなか日本では知られていなかったようだ。

しかし、この1年で、ブラジルにとどまらず、他のラテンアメリカ各国もベンチャーキャピタル市場が活況となっている。ダイナミックなラテンアメリカの動きを見ていくには地域全体を見なければならない。ブラジル以外の国からもユニコーン企業がうまれはじめ、アメリカにも上場し始めている。100億円単位の資金調達も毎週のようにニュースを賑わせている。

今回はスペイン語圏のラテンアメリカ各国の最近数か月で起きた大型資金調達の状況をとりまとめてお伝えする。

コロンビアのデリバリープラットフォームRappiは2年前にユニコーンの仲間入りをしているが、その後も資金調達を継続。7月に500Mを調達し時価総額は5.25Bとなった。

ウルグアイの国際決済プラットフォーム、dLocalは今年の6月にNASDAQの上場。60億ドルを超えるバリュエーションで620Mの調達行った。

チリで代替肉、代替乳製品を提供するNotCoは2021年7月に1.5Bのバリュエーションで235Mを調達。ちなみにこのスタートアップは2019年にあのJeff BezosのBezos Expeditionから資金調達をしたことでも話題になっている。

アルゼンチンのMuralはデザインシンキングなど、チームコラボレーションのプラットフォーム。7月に2Bのバリュエーションで50Mを調達。累積の調達額は200Mを超えている。

同じくアルゼンチンのUalaはクレジットカード決済をアプリを通じて提供。8月に350Mを2.45Bで調達している。

メキシコの仮想通貨取引所のBitsoは2021年5月に250Mを2.2Bのバリュエーションで調達している。

こうした大型調達から大型Exitが起きると国内の優秀な人材の起業に対する熱量もあがり、国内外での資金調達のオプションも広がる。

日本でマザーズが立ち上がったときの熱気あふれる状況がブラジルではすでにおきており、各国に飛び火しはじめているラテンアメリカ。

弊社でもコロンビアやペルーのスタートアップに投資を行っている。ブラジルに限らず、各国の動きを広く見る必要を感じ、メキシコ、コスタリカ、ベネズエラ、アルゼンチン、にもスタッフを置いている。

こうしたダイナミックなラテンアメリカのスタートアップシーンを総覧する8月31日の弊社主催のウェビナーにも是非参加して頂きたい。

また、「ラテンアメリカ進出協議会」として各種情報を配信しているのでまずは無料メール会員でのご登録を頂きたい。


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