見出し画像

グリチア風スパゲッティ、思ってたのと違った。 at SORA LELLA

こんにちは。

最近初めてイタリアに行く機会がありました。とても安全で、人々も親切で、街も綺麗で、観光地として人気なのも頷けます。

訪れた都市の1つはローマでした。食に特段興味のない人でも、ローマに代表的なパスタがあることはご存知だと思います。自分が思いつくものだとアマトリチャーナ、カルボナーラ、カチョ・エ・ペペ、そして今回の記事で触れるグリチア風があります。

それぞれのパスタの詳しい説明は他に譲りますが、グリチア風は生まれ故郷であるグリシャノと言う街にちなんで名付けられたと言う説があり、「白いアマトリチャーナ」と呼ばれることが多いようです。

さて、私はローマの道端で現地の方に声をかけおすすめのレストランを聞きました。そこで教えてもらったのがSORA LELLA。ティベリナ島にあるレストランで、伝統的な料理を伝統的なスタイルで提供するのが人気の理由らしい。本来は予約必須らしいのですが、自分が1人で席に余裕があったこともあり通してもらえました。私はスップリ(ライスコロッケ)、カチョ・エ・ペペ、そしてグリチア風のパスタを頼みました。

スップリ
カチョ・エ・ペペ
グリチア風

全て美味しかったのですが、私は特にグリチア風のパスタに興味を持ちました。実は以前日本のレストランでグリチア風スパゲッティを食べたことがあります。材料はグアンチャーレ、新玉ねぎ、ニンニク、唐辛子、黒胡椒。ソースも割とサラサラ目で、まさにトマトを抜いたアマトリチャーナという印象でした。特に玉ねぎが美味しく、レシピを色々調べても玉ねぎは大体入っているのでそれが当たり前だと思っていました。

ところがSORA LELLAのそれは全く違いました。玉ねぎが入っていないし、チーズが多くかかっているためかモッタリとした重いソース。噛みごたえのあるトンナレッリに抜群に合っていました。「白いアマトリチャーナ」というより「卵抜きのカルボナーラ」と言った方が正確でしょう。

食事の後スタッフに玉ねぎは使わないのかと聞いたら、シェフが出てきてくれました。なんとシェフによると、アマトリチャーナには玉ねぎを使うこともあるが、グリチア風には絶対に(never)使わないんだそうです。これには驚きました。

4大パスタのうち、カチョ・エ・ペペが他の3つの元になったという説があります。私が食べたのが真に伝統的なグリチア風なのだとしたら、カチョ・エ・ペペにグアンチャーレが入り(グリチア風)、更に卵が入った(カルボナーラ)と考えるのが自然であり、アマトリチャーナは少し異なる系統なのかもしれません。文献を読んだ訳ではないので定かではありませんが。新たな発見です。興味深いですね。

今回は以上です。ここまで読んで下さった方がいらっしゃれば、感謝します。

#グリチア風 #soralella





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?