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高度管理医療機器を配送 物流情報システム

 ㈱物流情報システム(國松貞伸会長、大阪市)は高度管理医療機器を保管管理し、365日24時間体制の配送業務を行っている。
 高度管理医療機器には、注射筒輸液ポンプ、人工心肺用システム、人口血管、カテーテル、注射針等がある。緊急手術等の際に、医療機器メーカーからの依頼を受け、救命センターや医療機関等へ、24時間体制で配送を行っている。
預かっている機器警備会社と契約している倉庫内で保管され、厳重なセキュリティで守られている。
 倉庫内は徹底して温度管理がされ、指示書通りにハンディターミナルを使ってピッキングするが、シリアルナンバーと使用期限を確認できるシステムは自社開発した。写真も撮影し何重にもチェックをした後に出荷する。
 同社は以前より化粧品の輸出入業務から医薬部外品のマスク、手袋、紙おむつなどの介護用品の保管・輸送を行っていたが、一昨年の暮れに、資格保有事業所である同社のホームページを見た医療メーカーから問い合わせがあり、高度管理医療機器を取り扱うこととなった。
 医療機器輸送は、高度な専門性と厳格な規制遵守が求められる分野なので、医療機器製造販売業、医薬部外品製造販売業等の許可と製造管理責任の資格者が必須だ。
同社では14名のスタッフの内、6名が3交代制のシフトを組んで緊急依頼に対応している。
 國松社長は「扱う品物の特殊性が高いので物流業界からは高い人気だが、人の命がかかっているので責任を感じる。現在、平均して月に10件ほどの依頼が来る。全体の売上の10%以下だが、今後拡大を計画中」と意気込んでいる。(4月15日号)

【写真】高度管理医療機器等販売業・貸与業許可証

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