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【#04】思考の邪魔にならない方眼

バタフライボードの福島です。

2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化の裏側』を少しづつですが共有させて頂きます。

第4回目は 思考の邪魔にならない方眼 です。

『 notes by BUTTERFLYBOARD』のローンチ以降たくさんのご要望があった方眼レイアウトを実現すべく、様々なテストを繰返し最適な方眼パターンを実装いたしました。

notes は一般的な紙の様に大量印刷ではないためコストは当然上がります。また、オフセット印刷特有の『ヤレ』や歩留まりがコストの高いnotes素材のでは大きな課題でした。しかし印刷工場の方々に協力を頂きながら小量生産でもコストを抑えるための様々な工夫を実装し、何とか生産体制を構築することができました。

まずは先行して『notes by BUTTERFLYBOARD』のリフィルとして本年7月に先行販売を行い2日で初回ロットが完売。急遽追加で増産を致しまし。。。
方眼レイアウトを新製品では標準実装させなければいけないと改めて思いました。

どのように方眼仕様決定したか

バタフライボード2でも方眼についてはかなりの検証を行ってきましたが、notesの盤面は紙のような表面粗さでマット仕上げとなるため、改めてあらゆる方眼パターンを再検証し、思考の邪魔にならず罫線を認識できる方眼罫線で且つ、スキャンしても存在がなくなる仕様を徹底に追究しました。

肉眼での視認性テスト

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国内外から集めた様々な方眼を並べ筆記テストを実施。認識できる罫線で最も薄いパターンをピックアップし、何度も何度も思考しながら筆記を繰返しベストなパターンを決定。

ちなみに、オキナのProject Paper と マルマンのREPORT PADの中間くらいの罫線パターンをターゲットにしました。

そこから線幅、薄さ、色を決め実際使用するボードへ印刷。色と濃さを何パターンか振ってスキャンテストを行いベストなパラメータを決めて行きました。

スキャンテスト

色と濃さの2つのパラメータを実際にスキャンを行いテストを行いました。

① 色の検証

ブルーはグレーに比べ光を反射しやすいため、罫線が写りにくい特性を持つという理論を検証しました。

極薄ブルー(中)と極薄グレー(右)の比較(色のみを変更)
参考としてロディアの方眼を(左)に入れています
▼フォトスキャン(600 x 600 dpi)

画像加工用アートボード_グラフィック-22

フォトクオリティーのスキャンでも極薄ブルー方眼(中)は目立ちにくくなっています。

② 濃さの検証

モノクロやグレースケールスキャンでキレイに消える罫線の濃さを検証しました。

▼モノクロスキャン(200 x 200 dpi)

画像加工用アートボード_グラフィック_アートボード 1 のコピー 23

極薄ブルー方眼(中)は完全に罫線が消えますが、極薄グレー(右)はところどころに罫線が残っています。

結果

上記の結果により、思考の邪魔にならず罫線を認識でき、スキャンでも罫線を目立たなくすることができる極薄ブルー方眼の採用を決定しました。

スマホのスキャンアプリでも傾向は同じでした。
(ただし、アプリの種類や環境の光量などの影響により差があります)

つづく

バタフライボードは “Hello, idea”® をコンセプトにアイデアに出会う道具を進化させ続けている会社です。

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