見出し画像

大腸カメラ初体験記

先日、人生初の大腸カメラ(=内視鏡)を体験してきたので、せっかくだから記事にしてみる。
病院によって多少対応は違うかもしれないけど、もしこれから受ける人がいたら、何かの参考になれば幸いです。

便検査で陽性反応...?

きっかけは健康診断。便検査で潜血反応で陽性が出現。最初「え...?」 っていう感じだった。再検査もしくは大腸内視鏡検査等の精査をお勧めいたします、との説明書き。まじか...。

どうしても内視鏡をやりたくない俺は、『再検査もしくは大腸内視鏡検査』ということは再検査でいいんじゃない?と願いを込めてググったところ、一度でも陽性になったら内視鏡は受けたほうがいいという記事を発見してしまう。ちなみに、おれはもともと慢性的に便秘気味だったり細い便が出たりすることもあって、そういう症状の人も内視鏡は受けたほうがいいという記事を発見してしまう。さらに『大腸ガン』のような怖いワードもたくさんヒットして、テンションガタ落ち。もはや観念するしかない状況に陥る。

病院探し

とりあえず、近所の評判の良い病院を探すことに。鎮静剤で眠っている間に処置してもらえることも知って、それも選定条件に加えて探す。

2院ほどピックアップして第1候補に連絡したところ、検査可能なのが3か月後とのこと。内視鏡の指導医がやっているところだったので人気なのかもしれない。第2候補に連絡すると、早ければ数週間後に検査可能とのことだったのでそこに決定。この病院も十分信頼できそうだったし、患者の苦痛が少ない内視鏡検査を目指している、という病院の理念も後押ししてくれた。

まずは問診へ

まずは検査前の問診へ行くことに。院内は清潔で、スタッフも丁寧でひと安心。健康診断の結果や、便秘気味であることなどを伝える。その日は採血、検査の説明、検査日の予約で完了。約1か月後に予約を取ることができた。

また、検査前の注意事項も聞いたのだが、大腸カメラは胃カメラ検査と違い食事制限がシビアなのを知った。食事制限は3日前から必要で、前日夜にはピコスルファートという下剤を、当日検査6時間前にはマグコロール散という下剤と胃腸内ガス駆除剤のジメチコンを飲む必要があるとのこと(医院によって多少違うかも)。

検査3日前

検査3日前、憂鬱気分もじわじわと大きくなっていってテンションも落ち気味。この日から油っぽいもの、海藻類や繊維の多いもの、胡麻や種子があるような果物などを控えなくてはならない。詳細は問診時に渡された紙やネットに書かれていた。おれは、朝は耳なし食パン、昼夜はコンビニのレトルト雑炊を食べることにした。お腹が空いたときはかまぼこや具のないゼリー等で頑張った。

検査前日

いよいよ前日。問診時に病院で購入した内視鏡専用食を食べた。これは基本レトルトで、雑炊やトロトロのおかずがメインだった。味はなかなか美味しい。ただ、3日前から自分でチョイスしていたものと大差ないし、Amazonにも売っていたので、メニューを考えるのが面倒な人はこれを3日分買って食べてもいいと思った。

苦戦したのが、前日21時に飲んでくださいと言って渡された下剤。夜中3時頃お腹がギュルギュル鳴り始めて眠いなかトイレで頑張るタイム。普通に下痢でお腹もちょっと痛かった😭

検査当日

ついに検査の日が到来😇
当日はマグコール散という下剤を飲まなくてはならず、これは粉末を約2リットルの水に溶かし、検査6時間前から2時間かけて少しずつ飲み切るというもの。検査は16:30からだったので、10:30〜12:30の間に飲まなくてはならない。味はほぼスポーツドリンクなので不味くはなかったが、さすがに2時間で約2リットルを飲み切るのは少しこたえた。飲んでいる間に5〜6回便意を催して、回数を重ねるたび透明な液体に近づく感じ(汚くてごめんなさい)。内視鏡で検査するには腸をしっかり洗浄する必要があるとのことだったので、透明の便が出た時はホッとした。前日の下剤のような腹痛がなかったのも良かった。

いよいよ病院へ

いよいよ病院に向かう時間に。まだ下剤効果でお腹がギュルギュルしてたし、初めての大腸カメラも不安だし、そもそも検査結果を聞くのも不安だったのでとにかくテンションは最悪の状態。でも、意外に知り合いもやってる人多いみたいだし、検査自体は10〜20分くらいらしいので、頑張るぞーみたいな感じでトボトボ向かった。

受付を済ませて待機室へ。今回行った病院は患者にリラックスして検査してもらうことに力を入れているようで、ソファーがある広い個室に通してもらう。上は健康診断で着るようないわゆる検査着、下はお尻が開閉できる紐がついた紙トランクスのようなものに着替えた。

その後看護師さんがやってきて、血圧測定と点滴を開始。血圧がかなり高かったらしく「緊張してますか?」と言われ、緊張すると血圧って高くなるんだーとか思いながら「そうなんです、ちょっと緊張しちゃって」と答えると、「鎮痛剤打てばほとんど眠っている間に終わるので大丈夫ですよ笑」と和ませてくれた。とっても感じのいい看護師さんで緊張が和らいだのが嬉しかったな。

しばらく待機した後再び看護師さんが現れ、いよいよ検査室へ向かうとなったときに、緊張のあまり下着の上に紙トランクスを履いていることに気づき、もう一度着替えてから来てもらうことに。あぁ、情けない😭笑

ついに大腸内視鏡検査開始

検査室へ案内され、ベッドに横向きに寝かされる。指に酸素濃度を測る機器をはめられ先生が来るまで待機。近くの機器からピコン、ピコンと音が鳴っていて、自分の鼓動の音に合わせて鳴っていることに気づく。鼓動が速いのを感じて緊張してるなーって思ったり、息を吐く時の方が鼓動って緩やかになるんだなーとか思って気を紛らわしていると、ついに先生登場。

「楽にしててくださいね」と言われ、点滴を眠くなる薬に切り替えてもらい、いよいよ内視鏡スタート...

眠ってやろうと思って目を瞑って脱力していたつもりだったが、残念ながら眠りに落ちることはなかった気がする。ぼーっとはしていたけど、処置中は正直少しお腹が痛いのが分かったし、それが少しの間続いていた。

どれくらいだろう。体感時間は5分くらい?そこらへんの時間感覚がないから、もしかしたら眠っていた瞬間もあるのかもしれないが、気づいたら終了していた。

看護師さんに痛かったけど我慢できる痛さだったことを伝えたら、腸を曲がるところとかで痛みがあったのかもね、というようなことを言っていた。検査を受けたことのある知り合いからは、痛みはほとんどなかったという人もいたので、そこはもしかしたら個人差や先生の腕にもよるのかも、と思った。

ただ、胃カメラのときもそうだったけど、眠れる鎮静剤を打っても意識が完全になくなったことは一度もないから、おれがそもそも鎮静剤効きにくい体質なのかもなー😓

検査結果

個室に戻り、着替えた後しばらく安静にし、結果を聞きに先生の元へ。
結果、特に問題はなしとのこと。よかったぁぁああああ😭

粘液便や白っぽい便は胃腸炎などを起こした時には普通に起こり得るし、それが続かない限りは心配することはない。カメラでも異常はなし。細い便も同様で、腸が炎症を起こしていたり、便秘が繰り返すと細くなることもある、とのことでした。

帰り道、早速すき家でチーズ牛丼大盛りを食べて、家でプリンとチョコを食べて、数日間封印していた食欲を満たしたのでした。

振り返って

いろいろ大変だったしめちゃめちゃ受けたくなかったけど、しっかり検査して本当に良かった。何もなかったのは安心できたし、仮に何か発見されたとすれば余計に受けておいてよかったと思っていたはず。厚生労働省の資料によると、近年日本のガン死亡率は胃ガンは減っている一方大腸ガンは増えているらしい。

検査の辛さ的には、胃カメラと比べて数日前からの食事制限や下剤の処置があるので、個人的には大腸カメラの方が大変という印象だった。胃カメラはえずくのが辛い一方、大腸カメラは多少の痛みが辛い感じかな。あと、人によってはお尻を出すので、恥ずかしい思いもあるかも。

次は2年後の定期検査が推奨とのことなので、とりあえず来年の健康診断で何も出なければ2024年に検査かな。

おしまい!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?