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フィードバックを言葉通りに受け取ってはダメな理由

こんにちは。今回は、フィードバック通りに修正するとダメな理由を解説します。

自分で作成した企画やデザイン・資料に承認をもらう前に、改善点を聞くフィードバック。よりよいものを作るために、意見をもらえるのはありがたいけど、個人的な主観やセンスで、意見するのはやめてほしくないですか?

・言われた通りの修正で「やっぱり違った」と修正ループに陥ったり。
・期待はずれと明らかにがっかりされた顔をされて落ち込んだり。
・お互いが違うものを想像してるけど、イメージのすり合わせ方がわからなかったり。

フィードバックを受ける機会が多くなればなるほど、ストレスになることのように思います。


フィードバックの言葉は鵜呑みにしちゃいけない

そもそも、フィードバックは「現状と期待値とのギャップ」だと思っています。現状は、提出したものに対してどう思ってるか。期待値は、想像してたもの。具体的な想像とも限らずに、漠然と期待してるものです。

このギャップをどう埋めていくかのコミュニケーションとして考えると、ふフィードバックは受け取りやすくなります。

つまり、片面である相手からの言葉=「期待値」を一言一句受け取っても意味はないんです。提出したものに対してどう思ったのか?の「現状」を掘り下げる必要もあるんです。

クライアントワークの場合

たとえば、クライアントさんからのフィードバックで、「文字を大きくして、ピンク色に変更」というフィードバックがあったとします。この通りに修正しても、「なんか違う」となる可能性が高いです。

さらにいえば、「やっぱり、ピンクじゃないかも。青バージョンもみたい」と、どんどんどんどん、相手のセンスで修正指示が増えていきます。

なぜかというと、現状感じてる違和感ではなく、期待値だけで話をしてるからです。(あと、素人が考えたジャストアイデアで考えたフィードバックであることもややこしくさせている理由ですね)

クライアントさんの頭の中では、現状が「やぼったい」と違和感を感じていて、そこから「やぼったさをなくすには…」と考えて考えて、 メリハリがないから? 文字大きくすればいいかな。色もピンクとかでもいいかも。と考えるわけです。

ただ、このやぼったさが解消されるかは「未検証」のただのアイデア。検証されてない修正指示だからこそ、鵜呑みにしちゃダメなんです。

プロとやる場合

逆に、上長などの権威のある方のフィードバックであれば検証されてるからいいのでは?と思うかもしれないけれど、それも違います。その理由は、パッと見の印象だけで判断されてしまうこと。

忙しい中での確認の時は特に、パッと見の印象で、あるなしを判断されたり。今までの経験則からの判断で、具体的な指示をされることが多いです。

ただ、具体的すぎるゆえに、なぜそのフィードバックをされたのか理由を不明確にした上で作業を進めてしまうのが注意です。「あいつは指示通りにしか動かない」と評価を下されたり、再現性のないスキルになってしまうからです。

フィードバック受け取る側として、コントロールするべきは、以下の2点。
・自分の意図がきちんと伝わってた上でのフィードバックか?
・本来の目的を解決するためのフィードバックか?

相手の使ってる言葉や文脈を理解していなければ、その言葉自体には何も意味をなさないです。フィードバックは違和感を明確にして、お互いの認識を揃えることが大事なんです。

じゃ、どうしたらいいの?

と、言葉でいうのは簡単ですが、このすり合わせがうまくいかなんですよね。私も、初稿を提出するまでに、パートナーのデザイナーさんに5回ほど往復をしてやりとりをしたこともあります。

いくら言葉を重ねても、お互いの認識は合わないし、何度も修正を重ねるので、かなり疲弊しました。

そこで学んだのが、今回お話してる「成果物と理想のギャップ」があるということなんです。

最初に始めたのは、根本に感じてる違和感を突きとめるような質問を繰りかえすこと。

たとえば、こんな質問をしていました。

・今回は、一番伝えたいのは、○○な印象だけど、今のは××に見える
・こんな印象や行動を促したいけど、このままだと××と感じてしまう。
・この目的が達成されるために、他にいいアイデアがあるか?

いくら事前に要件をすり合わせ理解をしたつもりでも、妄想で話をしてるだけ。実際に形あるもので、叩き台にしながら、あまり具体的な指示からはじめずに、「理想とのギャップを埋める」作業ができるように、やりとりを繰り返します。

というわけで

仕事でも毎日行われるフィードバックだからこそ、主観ではなく、根本の違和感をすり合わて、プロとして修正をしていくこと。この方法が一番効率的で、楽しいんだよなーと感じる今日のこのごろです。

その後、どんな職種でも業種でも使える、構造的フィードバックを整理できたので、今度また書こうと思います。

では、また。


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