個人が運営するVTuber事務所の裏とおすすめできるのか。

はじめまして!バターです!
早速なんですが、僕は以前、とあるVTuber事務所に所属していました。
事務所と言っても個人が運営するグループやサークルのようなものでしたが。
そこで、今回は今流行りのVTuber、その個人運営の事務所の裏側を少しお話できればと思います。



僕がやっていたこと

いきなり裏側について話し始めてもどこの目線からかで変わると思うので、僕の役職ややっていたことについて初めは話してみようと思います。

まず、僕はマネジメント部という部署で統括マネージャーをしていました。マネジメント部は名前の通り所属Vマネジメント部をする部署なのですが、僕はなぜかそれ以外の事もたくさんやってました。そのことについては後ほど話すとして、今はどのような組織だったのかを話していきます。

早速なんですが、皆さんはVTuber事務所と聞いてどのような部署があるとおもいますか?
もちろんそれは企業か個人運営かで変わると思いますが、今回は僕が所属していた個人運営の事務所で答え合わせをしましょうか。

組織図

こんな感じです。
実際ここまで人数がいるわけではなく、兼任が多かったのですが、しっかり区別をして人数が増えた時に対応しやすくしてましたね。

自分は人事部と広報部を兼任していました。
それではようやく本題の各部署でやっていたことと、仕事量などを話していきます。

マネジメント部

僕がメインでやっていたマネジメント部を先に話していきます。
僕は先ほども言いましたが統括マネージャーでした。
簡単に言えばマネジメント部部長ですね。
とは言ってもマネージャーが少なかったので部長としての仕事はおまけ程度にすぎず、ほとんど他のマネージャーと同じようにタレントのマネジメントやメールの返信などをメインで行ってましたね。

企業の事務所も同じかなとは思いますが、多分マネジメント部が一番仕事量が多いです。
タレントのマネージャーなのでもちろんタレントが配信しているときは見てないといけません。
配信の切り忘れ防止や荒らしの対処などは配信中の主な業務ですね。
それと並行してメールの返信などのほか業務を行っていました。
自分はVが好きなのであまり苦ではありませんでしたが、夜の配信が多いので自然と寝る時間が遅くなったりしてしまってましたね。
とはいっても用事があり、どうしても見れないときは他のマネージャーに代わりに見てもらったり、うちは代表が優しかったので代表も代わりに見てくれたりしていました。

ですが、タレントの人数に対しマネージャーが足りていなかったので、見る子が多くて大変でしたね。

人事部

僕は人事部も兼任していました。
本当に初期のころは人事部長も先の統括マネージャーと一緒に兼任していましたが、すぐに他の人が変わりました。
さすがに2部署の部長はキツイですw

部長は変わりましたが、人事部をやめたというわけではなくしっかり兼任はしたままでした。

人事部では主にVTuber応募フォームとスタッフ応募フォームに来た応募を確認し、良ければ面接、その後採用というThe人事部ってことをしてました。多分個人運営のVTuber事務所では人事部が一番楽ではないでしょうか?
個人運営なので面接と採用くらいしか業務がないので。
まぁ人事部全員どこかと兼任していたので総合的に楽かはわかりませんが。

広報部

僕はホームページを作れたので広報部でホームページを作ってました。
僕がやっていたことはそれくらいなので詳しいことはわかりませんが、Twitterや公式YouTube、ニコニコなどの様々なSNSを運営しています。
SNSをを主戦場としているVTuber事務所なので毎日業務がありましたね。
マネジメント部のような残業(?)はありませんでしたが休みはほとんどありませんでした。
でも、VTuber事務所している部署なのでやりがいはありますね。


その他

僕は、事務所内ナンバー2のような立ち位置でした。
というのも本当はナンバー2に副代表や幹部がいるのですが、空席だったので繰り上がりで僕がナンバー2になってました。
なので、ほぼ隔日で代表と会議があり、事務所の今後の運営方針や大型企画の参加者の選定、他配信者事務所との会議や連絡をしていて僕の業務の大半を占めていました。
ただでさえブラックのマネジメント部の業務にプラスでこの仕事だったので大変でしたね。
自分が見てきた様々な事務所でこのように上に行くほど大変って感じですね。

個人運営の事務所に入るのはおすすめできるか

みんなが知りたいと思うのは結局ここですよね。
VTuberや運営どっちも同じ答えなので結論から言いますと

絶対おすすめできません

とは言ってもおすすめできる人とできない人がいるのでそこを深堀していきます。

おすすめできない人

まず、おすすめできない人は社会人や個人でも伸びているVTuberや自分で初期投資ができるVTuberです。
まず、運営スタッフとして入るのは社会人にはおすすめできません。
というか学生にもおすすめしたくはありませんが、おすすめできるポイントもあるので今回はおすすめできる人として紹介しますね。

まず、運営スタッフは先にも言った通り超激務です。
個人運営の事務所は人数が不足しているところがほとんどなので、一人がカバーする業務が多いです。
僕が所属していた事務所ですと一人でだいたい2~3個の役職を兼任していました。
兼任しているだけならまだマシなのですが、各役職の人数も少なし他の人も兼任しているので仕事は次から次へと来るのにそれを捌けるほどの余裕がないことがほとんどで終わらない仕事に苦しめられ続けます。
それを会社勤めなり自営業なりの社会人が仕事終わりにやろうとするとほんと泣きます。
だってそれを本業にしている人もいるような仕事を本業終わりに給料も出るかわからない副業としてやるんですよ?地獄でしょ。

まぁもちろんVTuberが好きでそれを承知でやりたいって方は多いと思いますが、それなら企業経営のV事務所に転職することをおすすめします。
そこなら労働基準法が効きます。

次にVTuberとしての所属ですが、それも同じく人手不足が関係してきます。
人手不足で期待していた程のサポートが受けられないことが多いです。
なので自分1人でできる人や初期投資ができる人は絶対個人勢の方が良いです。
一度所属してしまうと契約期間が終わるまで辞められない場合や、違約金がいる場合があります。
うちの事務所はやめる1カ月前に申告すれば違約金なしで契約期間中でも辞めることができましたが、ほとんどの事務所でやめることに関しての制約があると思ってください。
なぜなら、個人運営の事務所は運営スタッフだけでなく、VTuberも少ないことが多いので、是が非でも手放したくないからです。

おすすめできる人

では逆におすすめできる人はどんな人か。
それは学生やVTuberを始める初期費用がない人や知識がない人です。

まず、学生ですが個人運営の事務所は高校生以上だったりすれば入ることができます。また、サークル活動のようなもので、企業ではないのでアルバイト禁止でも活動することができます。(月給や基本給などがある事務所は学校に相談が必要だが。)

学生のうちに実際の企業に近い運営をしている事務所に所属し、運営スタッフとして活動した経験は必ず将来役立ちますし、交友関係を広げることもできます。
事務所や役職によりますが、成果報酬を受け取ることもできます。もちろん口座のない学生でもAmazonギフト券やPayPayなどで受け取れる事務所も多いので親に言わなくてもお小遣いを稼ぐことができます(親権者の同意が必要の事務所もあります。)
自分が所属していた事務所も積極的に学生に向けて「趣味の延長で活動できる」などと謳って宣伝していました。

次にVTuberですが、個人運営の事務所は企業運営の事務所より選考基準が緩いことがほとんどなので受かりやすいです。
事務所によっては初期費用を出してくれるところも多いので初期費用を抑えたい人にもおすすめできます。

事務所所属で心配なのは事務所への出社ですが、個人運営の事務所ではほとんどありません。
そもそも実際に事務所を持っている事務所がほとんどないので、オンライン上で完結する事務所が多いです。

有名になり歌みたやボイス販売をする場合はスタジオを借りて収録と言う場合もありますが、それは個人勢も同じなので個人運営の事務所だからってことはありませんね。

あとはやはりお金の面ですが、ここは一番おすすめできます。
ほとんどの事務所で企業運営の事務所より事務所と分ける割合が多いです。
なので、あまり稼げていなくても事務所に所属しつつしっかり貰えます。

ちなみに自分の事務所では純収益が1000円以上だった場合は30%を事務所に納める契約でした。グッズと配信で少し違うのですが割愛しますね。

このように人によっては個人運営の事務所も十分おすすめできます。

まとめ

今回は自分が実際に個人運営の事務所に所属していた時の経験とそれを踏まえておすすめできるのかをお話しました。

今回はマイナスな面ばかり書いてしまいましたが、個人運営の事務所にはそこでしかない魅力が多く、辛くもとても充実した日々でした。

合う人合わない人がいると思うのでもし、個人運営の事務所への所属を検討しているのでしたら、一度HPやTwitterなどを確認したり、問い合わせてみるのもいいかもですね。

もしまた機会があれば、良い事務所の選び方でも話しましょうか。

ここまでご高覧いただきありがとうございました。
それではまた会う時まで。



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