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青春18切符で関門海峡まで行ってみた 2019年12月 (その2)

2019年12月末,青春18切符で2泊3日で関門海峡まで行く一人旅をしてきました.今回はこの旅の3日目について紹介します.この旅のメインの関門海峡へは2日目に行きました.それについては(その1)で紹介していますのでそちらをご覧下さい.

3日目(12月31日) 大晦日

3日目は新山口駅からのスタートです.この日は僕が住んでいる埼玉県に帰るのですが,ただ帰るだけじゃもったない!

そうだ!温泉に行こう!

ということで,以前から行きたかった有馬温泉(兵庫県)にいくことにしました.ただし,青春18切符だけで,有馬温泉に立ち寄ってからその日のうちに埼玉に帰ることはダイヤ的に厳しい.なので,

新山口~新神戸の区間を新幹線に課金することにしました.

えー! 青春18切符の旅じゃないの?と思われた方もいると思いますが,お許しください.

新山口 7時31分発 こだま730号 新大阪行きに乗り,徳山で降り,7時55分発 のぞみ6号 東京行きに乗り換えました.9時26分 新神戸に到着しました.新山口を出発してたった2時間で新神戸に到着しました(新幹線早すぎだろ).新神戸からは北神急行に乗り谷上で降り,神戸電鉄に乗り換えました.有馬口有馬温泉行きに乗り換え,一駅で有馬温泉に到着!

有馬温泉の温泉街には日帰り温泉がいくつかありますが,今回は金の湯に行きました.とても気持ちよかったです!

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金の湯さんの詳細は下記情報をご覧下さい.

有馬温泉の地学

少々,学術的な話になってしまいますが,温泉と地質には深い関係があります.温泉は火山の近くにあることが多いですね.有馬温泉はどうでしょう?近くに火山はありません.では,有馬温泉の由来とはいったい何なのでしょうか?

益田(2011)によると,温泉の化学分析から有馬温泉は高いヘリウム同位体比を持つことからマントル由来であることが示されています.マントルとは地下約50kmから2900kmの部分で固体なのに流動性のある”水飴”のような物質で構成される部分のことです.また,フィリピン海プレートの運動によってできた断裂によってマントル由来の流体が上昇したのだとされています.これは地震波トモグラフィーという(地震波を使ってCTスキャンに似た原理で地球内部を透視する)技術で明らかになりました.温泉の湧出がプレート運動や地下深くのマントルと関係しているとはダイナミックだと思いませんか?

参考文献:益田晴恵(2011), 地球深部の窓-有馬温泉-,温泉科学(J.Hot Spring .Sci),61, 203-221.

帰還

温泉につかり,埼玉の自宅に向かうことにしました.ここからは,青春18切符を使い,普通列車で移動しました.一番近くでJR線に乗れる三ノ宮まで,神戸電鉄,北神急行(神戸市営地下鉄直通)で移動し,三ノ宮からJR線に乗りました.

おおさか東線に乗ってみた

おおさか東線は2019年3月に全線(新大阪-久宝寺)開通したばかりの路線です.おおさか東線沿線に特別用事があったわけではありませんがせっかくなので新大阪で降りて,2駅先のJR淡路まで乗ってみようとなったわけです.開通したばかりの路線でありながら,使用している車両はなんと201系!運用開始が1979年ですから,40歳のベテラン車です.

201系は首都圏では見られなくなりましたが,大阪ならバリバリ元気に活躍しています.僕は,子供時代は青梅線沿線で育ちました.ですから,201系は一番身近な車両で大変お世話になりました.独特のチョッパ制御のモーター音を聞き,懐かしさに浸れながら201系の短い旅を楽しみました.

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新大阪に戻り,あとは東海道本線でひたすら東へ向かいます.

新大阪 13時35分発 新快速 近江塩津行きに乗車→          米原 15時00分発 普通列車 大垣行き(大垣から先は特別快速豊橋行き)に乗車→豊橋 17時23分発 普通列車 浜松行きに乗車→       浜松 18時10分発 普通列車熱海行きに乗車→            熱海 20時56分発 普通列車 宇都宮線直通 宇都宮行きに乗車

無事帰還!

青春18切符はの旅は普通列車,快速列車のみという縛りがありますが,自由に途中下車ができ,いろんな種類の車両に乗れるので楽しいです.

コロナウイルスが収まったら長期休暇は青春18切符で旅に出ましょう!




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