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書評「降伏論」


本書の結論から申すと「元プロ野球選手で現在は経営コンサルタントの高森勇旗氏が書いたビジネス本。ビジネスにおける大切なマインド、そして高森氏の失敗談や経験など赤裸々に書かれたビジネスマン向けの書籍」といった格好である。

ポイントはタイトルにもある降伏論についてである。
ここでいう降伏は、できない自分を受け入れなさいということ。

"でも"と言い訳をして逃げるのは簡単なこと。

本当に自己変革したいのであれば、自分がポンコツであることを認めて完全降伏してみる。そして、相手から貰ったアドバイスを何も考えずに即受け入れて実践してみるということ。

これは500年前から言い伝えられている守・破・離の"守"に非常に似た考えで、ここがスタートになる。突然オリジナルの離に行ければ1番効率がいいのだが、人間そこまでできていない。なにもないところから離は生み出すことは非常に難解である。

ゆえにまずは、徹底的に吸収して"守"から始める必要があるのだ。

この法則が間違えていれば、多分半年くらいで受け入れられずに消滅していた概念だと思うが、500年も言い伝えられているということは多分、多くの人が実感している最も効率よくて質の高いメソッドなのだろう。

他にもいいなーと思った部分を一部抜粋したい。

・結果を出す上で大事なのはOSの部分。まず自身のOSをアップデートしないといけない。
・うーん、ひとまず成功がなにかわからないけど、成功している経営者だいたい電車乗っていないから、そこから真似してみたら?
・圧倒的な数をこなせば成果は確実にでる。
・あのね、頑張らなくてもいいからさ、具体的に動くことだね。
・言葉を変えると世界が変わる。
・自分に投資することが最も高い利回りなのだ。
・金持ち喧嘩せず

こんな感じで、ビジネス以外でも活かせそうなマインドや考え、価値観について触れられており非常に勉強になった。

ある程度生きているとプライドが邪魔して、頭がかたくなり、降伏できない自分になりつつある方もいるかもしれない。

私も含めて一度、降伏することの大切さを再認識し、年齢を重ねつつもOSをアップデートしてより良い人生を送れるように日々精進したいと考えさせられた。

ありがとう、降伏論。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。


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