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一次エネルギー消費量とは?


一次エネルギー消費量とは、建物のエネルギー消費性能を表す指標です。
簡単に言えば、建物全体に使用するエネルギー消費量を表します。
暖房、冷房、換気、給湯、照明などのエネルギー消費と、太陽光、コージェネなどの発電などを考慮することができます。

計算方法は公開されていますが、一般的にはホームページに計算プログラムが用意されていますのでこれを利用します。

基本的には省エネルギー基準(省エネ基準)の外皮平均熱貫流率(UA値)平均日射熱取得率(冷房期(ηAC値)・暖房期(ηAH値))、外皮面積を入力し、住宅に使用する設備を選択する形で入力します。

一般の方には専門用語が多くわかりづらいかもしれませんが、建築士であれば設備を選択するだけなので入力自体はそれほど難しくないと思います。
(入力項目は設備によって変わります)
時間がかかるのは外皮平均熱貫流率、平均日射熱取得率(冷房期・暖房期)の計算になりますが、これらは別途計算していますのでその数値を入力します。
地域ごとに基準値があり、基準値よりも計算値が小さければ基準をクリアしていることになります。

一次エネルギー消費量は、極端なことを言えば断熱性能が低い住宅でも、省エネな設備を使用したり、発電設備を利用したりすればカバーできてしまいます。
そのため、一次エネルギー消費量だけでなく、外皮平均熱貫流率(UA値)、冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)に基準を設けることで、性能バランスが悪くならないようになっています。


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