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「母の日に書きたいこと」

※いつも以上に長文になっておりますのでご注意ください。
皆さんこんにちは。おぴんきーよ❤
皆さまご機嫌いかが?
先月から「迷えるブスたちの診療所」というオープンチャットをスタートしたんだけど参加してくれた人たちのおかげで少しずつカタチができてきたのよ。こうやってみんなで作り上げていくのは楽しいものよね😘
毎週日曜に書いている「カマの社説」。5回目となる今日がちょうど母の日だったので「母の日に書きたいこと」を書いていくわ。

ワタシはいま両親がいないのよ。母は私が22歳の4月に「乳がん」で亡くなったの。もう13年も経ったのね…

小さい頃から父はあまり家にいる人ではなかったの。
配管工をしていた父は出張が多くてね。
こう見えて(みんなにはどう見えてる?w)病弱だったアタシは小児ぜんそく持ちでさ、9ヶ月も病院で入院してたのよ。
そんな時も寂しがりはアタシは母親に「行かないで!一人にしないで!」ってねだっていたわね。アタシが眠るまでずっとそばにいてくれてたって昔、聞いたことがあったわ。
だから、アタシの小さい頃の記憶がいつも母がいたの。

いつか書く日が来たら書こうと思っているけど、ウチもなかなか複雑な家でね。父と母は再婚同士でそれぞれ連れ子がいたの。だからアタシの兄弟たちはアタシと半分ずつしか血がつながってないのよね。聞いた話だと、母の実家もなかなかヘビーな家だったみたいでね…
そんな中でも母はアタシにはしっかり母親してたと思う。

アタシは「ブス説法」というコンテンツをしているんだけど、そこで伝えている「ブス」って「自分が小さい頃から今日まで無自覚に作ってきたルール」のことを指してるのよ。
その「自分が作ってきたルール」の思い出せる一番最初が実は「母に対して作ったルール」なんだけどさ。
ある日、父と母が大喧嘩してね。父はすぐカッとなって手を上げてしまう人だったんだけど、その日は母もいつも以上に何かあったんだろうねアタシの連れて車に乗り込んだの。

たどり着いたのはとある海岸。駐車場に止めた母がアタシにこう言ったのよ。

「お母さん、これからアンタと一緒に車ごと海に突っ込んで死のうと思うの。できたら一緒に死んで欲しいけど、もしアンタが生きたいって言うならお母さんは一人で死ぬ。アンタはどうする?」

当時、小学校4年生だったアタシが初めて体験した「人生の分かれ道」ってヤツ。
どうせしばらくお互いがほとぼり冷めるまでドライブかなんかして過ごすんだろうななんて軽く考えていたのに全然違うこと言われるんだもの、大パニックよ!

どうする?お母さんの言っていることは正気なのか?
このまま自分は本当に死ぬのか?
自分は生きていたいと言ったらこの人はホントに死んでしまうのか?

経験したことのない選択肢が頭の中をぐるぐるめぐり続けた結果、アタシは母にこう伝えたの。

「自分はお父さんとお母さんのいる生活がしたい。もしまたお父さんになにかされたら僕がお母さんを守るから。だからお願いだから死ぬなんて言わないで家に帰ろう」

それを聞いた母は何も言わず家に帰ったわ。
でも、その時にアタシの中にこういうルールができたの

「母は弱い存在だから自分がなんとかしてあげないといけない。母は間違っていない。父は母を困らせる存在だし間違っている存在だから敵とみなして生きていく」

父と和解するまでにそこから15年くらいかかったけど、アタシにとっての最初の「ブス」ができた瞬間よ。
その日から母がアタシに何かしたとしても「母は正しい人だからそんなことしない!」って母の現実から目をそらしたこともあったわね…
母親に対する妄想もあったと思うわ。いまになってみれば「母の人間だった」って思えるからきっとアタシの知らないところでイロイロしてきたんだろうなとは思うけど、当時は「母親=聖母」のような存在だったわね。

アタシがブス説法しているとさ「イイ母親」という言葉に苦しむお母さんたちと出会うことがあるの。

・わかっているけどついつい子供に手をあげてしまった私はなんてダメな母親なんだと思うんです
・イイ母親になるために頑張っているんですけど自分が「イイ母親」になれているのか心配なんです
・おぴんきーさんから見て「イイ母親」ってどんな人だと思いますか?

という話を良く聞くのよ。
「イイ母親」ってどんな人なんだろうね?

・学力が高い学校に進学して大企業に就職する子供を育てること?
・他のお母さんよりも若くてキレイであること?
・子供が欲しいモノをなんでも買ってあげられること?

アタシは「母親」の経験はないけど「子供」の経験はあるからさ、いつもさっきの質問に対してこう答えるようにしているの。

「子供にとって母親は比べられる存在じゃないし答えもないんだから、自分なりに悩みながらも子供としっかり向き合って愛情を注いであげることでいいんじゃない?それが子供にとってのイイ母親だと思うわよ」

ってね。
アタシの母親は他の母親と比べてイイ母親だったのかと聞かれたら
どうなんだろうって思う部分がたくさんある。

・いつも自分のご飯はワタシたちが食べ残したものだけ食べている
・昔、夜の世界にいたからお化粧すると首から上は真っ白な肌になる
・自分のホンネはいつも飲み込んで、でも我慢の限界が来ると一気に爆発する
・父親と散々ケンカしていたのに二人でパチンコ屋さんに行ってお金なくしてくる
・学校行事のために貯めたお金がいつの間にかなくなっていて行事に参加できなくてもお金がなくなった理由を絶対に言わない
・「アンタのために買ってあげる」ってイイながら待っていたのにいつまでも買ってもらえない

思い返せばイロイロあるけどさ、でもアタシにとって「イイ母親」って一人しかいないんだよなって思う。
この考えにたどり着くまでにはとてつもない時間がかかってしまったし、同じくらい母に対して自分も親不孝なことをしてきたわ。
もしかしたら今もアッチから
「アンタ大丈夫?」
なんてハラハラしていたりするかも知れないけどねw

母の日だから長々と書いてきたけど、今日くらいは「母に生んでくれてありがとう」って伝えてあげるの大切だなと思ったわ。
この後、母が好きだった「中森明菜」でも聴いてみよっと♪笑


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