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【チェンソーマン考察】デウス・エクス・マキナたるマキマ

マキマがルールの無視を可能とする事ができる理由の考察

デウスエクスマキナとは

そもそもデウスエクスマキナとは「機械仕掛けの神」である。

英語で書けばdeus ex machina

単語の意味としては "ex machina"は「機械仕掛けの」という意味で、"deus"は「神」 を意味する。

機械という言葉に引っ張られがちだが、デウスエクスマキナは機械の神を示していることではなく、演劇の装置を動かす存在のことを示している。
つまり演劇を裏から操る神

そして、この言葉はいい意味では使われない。超展開を揶揄して言う。

超展開の例はいきなり最強の能力を手に入れて問題を解決したり、全部夢落ちだったりして

「これまでの話しなんだったの?」と思わせること。良くない事例ですな。

マキマの支配とは監督による支配

これを踏まえての考察、今のチェンソーマンはデウスエクスマキナのような超展開だ。
いきなりチェンソーマンが最強キャラになりどんな悪魔も殺して回り、チェンソーマンは神に等しい存在だと教えられ、岸辺がナチスを知らないとまで言う話がでた。なんでもチェンソーの悪魔が食った対象はその概念を消失してしまうらしい。

ここまでで二つ不可解な事がある。一つ目は何故チェンソーマンの悪魔はそのような力を持っているのか、二つ目は何故マキマがチェンソーマンの食べた悪魔を今でも知っているのか

今回はマキマの謎から

マキマが支配の悪魔というのは最早明かされていることだけど、その支配というのは独裁者のソレではないと思っている。支配と言うには余りにも超次元的で強力だ。そしてマキマがチェンソーマンのルール(チェンソーマンに食われた悪魔を忘れる)のを無視しているのが気になる。

これの解釈は、マキマは一歩引いて映画を見てるような存在だと思う。彼女はこのチェンソーマンという漫画の監督なのかもしれない。だから今まで起こった悪魔のことを覚えているし、次の展開を操ることができる。だから気に食わない出演者を消すし、好きな出演者を活躍させる。

ファイアパンチにも監督になりたがってる女の子が出てるし、その点は引き継がれてそうだね

夢を見るポチタとデンジ

ポチタはデンジの夢を見続けたかった

デンジは幸せな夢を見続けたかった

夢を見ることでポチタはチェンソーマンを封印して、デンジは父親殺しの記憶を封印した。

ここで必要なのはその夢を見るという事だ。

夢から覚めるという夢落ちが、アレは全部夢だったと思わせることがマキマの最も望んでいた展開だった。

「夢オチ」でデウスエクスマキナの展開になる。

終わりに

デンジがマキマさんを倒すにはこの超展開をやめさせる必要があると思うんだけど、今のところ打開策が見当たらない。

チェンソーマンが悪夢の悪魔なんてのを誤食したら、悪夢から安らかな夢を見れるのかもしれないかな・・・

妄想だけど

追記

デウスエクスマキナの悪魔
略してマキマ

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