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当て馬 #250 辞書の生き物

当て馬

 相手の出かたを探るため、本命以外の人を、さも本命のように見せかけて表に立たせることを言う表現です。
 
あるいは、本命の引き立て役として使われる人のことを指す場合もあります。

恋愛で、自分を目立たせてくれるよう、自分よりやや劣る人を隣に置いて、自分を相手に魅力的に見せる場合などに、隣にいてもらう人が当て馬の役割になります。

当て馬は、本来は馬の繁殖に関係して使われる言葉です。
競馬馬の場合、人工授精ではなく、実際の馬同士で種付けをしますが、
その場合、オス馬を発情させるために使われるメス馬が当て馬です。
オス馬が発情したら本来のメス馬と交代して、交尾の成功率を高めます。

逆にウシの場合、ほとんどが人工授精で、優秀な種牛は限られているため、その子供たちはかなりの頻度で兄弟姉妹になっている状況です。

人工授精する場合、オス牛を発情させるために当て馬(当て牛?)のメス牛ではなく、体操のあん馬のような台(偽雌台:ぎひんだい)が使われます。


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