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辞書の生き物 #313 南京虫:なんきんむし

南京
南京虫」は血を吸う害虫「トコジラミ」の別名です。

南京」は中国の江蘇省の省都ですが、南京虫と直接の関係はなさそうです。

江戸時代に海外から入ってきた小さい物や珍しい物には、「南京」と言う名前が付けられていたようで、海外から来た小さい虫ということで「南京虫」と命名されたといわれています。

同様に「南京」が付くものには、「南京錠(トップの写真)」や「南京豆」などがあります。

ただ、南京虫については、南京がある江蘇省で多く発生していたと言われており、地名の南京が由来になっていた可能性があるかもしれません。

ちなみにトップの写真の南京錠ですが、鍵穴の左側に小さな穴が開いています。写真では黒く見えています。
この穴は、中に湿気がこもらないようにするためのもので、サビを防止する目的で開けられているそうです。



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