辞書の生き物 #335 埒もない:ラチもない
埒もない
とりとめがない、たわいもない、順序だっていない、などの意味で使われる慣用句です。
たわいもない話しなどしている様子を「埒もない話し」などと使います。
「埒が明かない」の「埒」と同じ字が使われますが、由来は異なるとされています。
「埒が明かない」の「埒」は、囲いや柵の意味で使われますが(note #82 参照)、「埒もない」の「埒」は、「﨟次:らっし」から変化したものとされています。
「﨟次」は順序のことで、順序がない、たわいがないという意味になったという説が有力です。
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