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二兎を追う:にとをおう #169 辞書の生き物

二兎を追う者は一兎をも得ず

 同時に2つのことをうまくやろうと欲を出すと、結局は1つも成し遂げられず失敗してしまうという慣用句です。

 異なる方向へ逃げていく2匹のウサギを同時に捕まえようとしても、1匹すらも捕まえるのは難しいということからできた言葉です。

 あちこち気が散ったり、1つのことに集中していないことに対する戒めとして使われます。

 最近のビジネス界では、逆に2つやそれ以上のことを同時並行で考えたり、試したりすることが推奨されることもあります。
 変化が激しい業界では、1つのことにこだわって失敗するより、いくつかのことにトライし、その中でうまくいきそうなものを進めることの方が成功確率が高いとされる場合があります。

 副業でお小遣い稼ぎや、転職屋や起業の準備をする人も増えているようです。「二足の草鞋(わらじ)を履く」といったところでしょうか。

 時代や、業務次第で解釈も変わることがあります。

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