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角を矯めて牛を殺す:ツノをためてウシをころす #73 辞書の生き物

ツノを矯めてウシを殺す

 曲がっていたウシのツノを無理やり伸ばしてやろうとして、かえってウシを殺してしまったという故事から、小さな欠点を無理に修正しようとして、逆に全体をダメにしてしまうことを表す言葉です。
 「矯める」は、木や竹の板などをお湯につけるなどして曲げたりまっすぐにしたりと望ましい形に調整する技術です。

助長する

 力添えをするというポジティブな意味でも使われる「助長」ですが、
本来は、成長が悪かった苗を伸ばしてやろうと農夫が苗を引っ張り、逆に枯らしてしまったという、孟子の言葉に由来するネガティブな意味を持っています。過度な力添えでかえって害を与えてしまうことを表します。
 過ぎたるはなお及ばざるがごとしでしょうか。ほどほどがよろしいようです。


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