猫糞:ネコババ #151 辞書の生き物
ネコババ
ネコババとは、拾った物をこっそり自分の物にするなど、悪事を隠して知らんぷりすることを指す慣用句です。
ネコは糞をしたあとに、後ろ足で砂をかけて隠しますが、その行為からイメージしてできた言葉です。
糞(ババ)は、フンなど汚いものを示す幼児言葉です。
ババを引く
ババが使われる言葉に「ババを引く」があります。
損な役回りに当たってしまう、不利な目にあうという意味ですが、ここでの「ババ」は、ネコババの「糞」ではなく「婆」の字を使います。
「ババを引く」は、トランプの「ババ抜き」からできた言葉になりますが、
トランプの「ババ抜き」も「糞」ではなく「婆」の字を当てています。
ババ抜きの場合の「婆」は、実はおばあさんではなく「年取ったメイドさん」だったそうですが、日本でお婆さんと解釈され「ババ抜き」になったのだとか。お婆さんが嫌われていたわけではないようです。
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