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魚木(おおぎ) #21 辞書の言葉

魚木(おおぎ) 懸魚(かけお)

 前回の「木魚」に関連して魚木(おおぎ)も紹介します。囲炉裏で鍋をつるすために天井からぶら下げてあるのが自在鉤ですが、火からの距離を調節するために魚の形をした器具が使われます。この器具が魚木(おおぎ)または懸魚(かけお)と呼ばれます。
 木魚とは漢字の前後が入れ替わった言葉ですね。鯛や鯉の形をしたものが多いようですが、これは火を使う囲炉裏の上に水の中にいる魚を置いて火事が起こらないようにという願いが込められているとされています。
 その他にも、魚は寝ないので、寝ずに火を絶やさないようにとか、目を離して火事にならないようにという意味もあるようです。
 最近では囲炉裏も見かけなくなり、自在鉤の使い方、魚木の意味も伝わらなくなっていくんでしょうか。

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