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辞書の生き物 #316 濡れ鼠

濡れネズミ

衣服を着たまま全身がずぶぬれになる(なっている)状態を「濡れネズミ」のようだと表現します。

海水パンツでプールや海からでて来ても「濡れネズミ」とは言いません。

鼠は濡れると毛が体に張り付いてしまいます。
濡れた衣服が身体に張り付いている様子が、濡れたネズミのようだということでできた慣用句です。

ネズミは、昔から家の周りでよく見かけるなじみがある生き物でした。
小さいハツカネズミと大きいドブネズミが主な種類ですが、ドブネズミはその名の通りドブなど水辺を好み、濡れた状態で見かけられたことが多く、濡れそぼっている姿が人が急な夕立でずぶぬれになった様子と似ていたのでしょう。




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