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ウナ電 #255 辞書の生き物

ウナ電

電報と言うと結婚式や葬儀の際くらいしか使わなくなりましたが、昔は急ぎの通信手段として使われていました。

その中でも、「至急電報」の意味で「ウナ電」という言葉がありました。
電報自体が至急ではありますが、最後は郵便屋さんが配達しますので、そこを急ぐ意味でした。

「ウナ電」といってもウナギではなく、モールス信号に由来します。

「ウナ」は至急を意味する「urgent」の「U」と「R」を表すモールス信号をひらがなに置き換えたもので、「U」は「う」、「R」は「な」に当たります。

「U」は 「・・-」 → 「う」
「R」は 「・-・」 → 「な」

「ウナ電」は1976年に廃止されたそうです。

ちなみに、遭難信号の「SOS」は「・」と「― 」を3回ずつ繰り返す「・・・― ― ― ・・・」です。

救助が必要な状況になったら、この繰り返しで物をたたく、あるいは光を照らすと助かる確率が増すかもです。

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