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辞書の生き物 #363 天邪鬼:あまのじゃく

天邪鬼

他の人と異なる逆の言動をするひねくれた人をいう表現です。
「天邪鬼」と書きますが、「じゃき」ではなく「じゃく」と読みます。

鬼が付いていますが、元々の由来は悪者ではなく、天探女(アメノサグメ)という女神から来ているとされています。

天探女はその名が表すように、天の動きや未来、人の心などを探る力を持っており、そのことから人の心を読み取ってその反対のいたずらを仕掛けるに変化したのだと言われており、呼び名も「アメノサグメ」から徐々に変化して「アマノジャク」になっていきました。

天邪鬼と言われる人は、実はひねくれているのではなく、自分の気持ちを知られるのが恥ずかしかったり、自分に自信がないため、本心ではないことを言ってしまうのではとも思われます。

好きな子に意地悪したり、嫌われるようなことをしてみたりというのも、気持ちとしては天邪鬼なのかもです。

字は違いますが「邪気:じゃき」を払って「無邪気」になりたいものです。

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