鵜の目鷹の目:ウのめタカのめ #96 辞書の生き物

鵜の目鷹の目

 ウやタカが獲物を狙って鋭く見つめる様子から、ちょっとしたことも見落とすまいと、熱心にものを探し出そうとするさまを表現する慣用句です。または、その鋭い目つきを表しています。
 
 ウは長良川の鵜飼いでおなじみの鳥ですが、水に潜って鮎をすばやく捕まえることができますし、タカは鷹狩りに使われていて、その優れた狩猟能力で小鳥やウサギなどを捕獲できます。

 鵜飼いや鷹狩りで人間の身近で獲物を取っていたことから、これらの鳥が選ばれて慣用句として定着したのでしょう。

 ウもタカも眼光鋭く獲物を見つけようとしますが、「鵜の目鷹の目」の場合、見つける対象は自分の利益になるものであったり、相手の欠点や弱点などのあらさがしをしているイメージです。

視力

 ウやタカは獲物を捕るため視力が優れており、人間の8倍程度とも言われています。
 とはいえ、人間でもアフリカのマサイ族ハッザ族などの狩猟民族の視力は8くらいあるとのことです。生活に密着した能力ですが、文明に染まって視力が落ちてきているとか。
 スマホはほどほどにして目を休めた方がよさそうです。

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