見出し画像

蓼食う虫も好き好き:タデくうムシもすきずき #49 辞書の生き物

タデ食う虫も好き好き

 葉や茎が苦いタデを好んで食べる虫がいるように、人の好みもさまざまだということ。他人の悪趣味について使われることが多いようです。

 ここでのタデはヤナギタデ、虫はホタルハムシとされていますが、この虫が特殊ではなく、人間もタデを食べます。ベニタデは刺身のつまになりますし、アユの塩焼きをタデ酢で食べることもありますので、人間もタデ食う虫のお仲間ということになります。

昆虫食

 人間はいろいろなものを食べてきました。最近注目度が高まっている昆虫食(タガメ、カブトムシ、ザザムシ、ハチの子、アリなど)の他、ユムシやホヤ、コノワタ(ナマコの内臓の塩漬け)など、最初に食べた人を尊敬してしまいます。

 中国では、「四つ足で食べないのは机だけ、空を飛ぶもので食べないのは飛行機だけ」という言葉がありますが、彼らの食への探求心、商売への熱意には脱帽です。 

偏食動物:へんしょくどうぶつ

 人間だけでなく動物にも偏食家がいます。毒があるユーカリしか食べないコアラ、ササを主食とするパンダなどですが、動物園では彼らのエサの調達に苦労しています。

 鹿児島の平川動物園では、1984年にオーストラリアから受け入れるコアラのために、県内にユーカリを植樹しエサの調達を続けています。飼育員さんたちの努力に感謝です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?