木耳:きくらげ #270 辞書の生き物
木耳
「きくらげ」は中華料理でよくお目にかかるキノコですが、「木の耳」と書きます。
これは、木にうねうねとして生えているキクラゲの形状が、耳の形に似ているとしてあてられた漢字です。
読みの方は、コリコリとした触感が、干したクラゲのものと似ているところからできた呼び名です。
当てられた漢字と読みが異なる生き物は、以前紹介した「海豚:イルカ」、「河豚:フグ」などいろいろありますが(note #260)、呼び方と漢字ではどちらが先に決まったのでしょう。
漢字があてられる前に、呼び名は決まっていたように思いますが、実際はどうなんでしょうか。