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辞書の生き物 #300 天道虫:てんとうむし

天道虫

赤い背中に7つの黒い斑点をもつ「ナナホシテントウ」が一般的ですが、日本でも180種類以上の品種がいるとされています。
世界全体では6000種類もいると言われています。

また、特徴的な星の数ですが、星がない種から28個もある種まで多様です。

アブラムシなどの害虫を食べる益虫のイメージですが、野菜の葉っぱを食べるため害虫に分類される種類もいます。

テントウムシは、枝の先へ登っていき、先端まで来ると飛び立つ習性を持っています。

そのため、「お天道様」に向かって飛び立つというイメージから「テントウムシ」」と命名されました。

ここでの「お天道様」は太陽の事です。

アブラムシやカイガラムシを食べる益虫としての「テントウムシ」は、農薬を使わない生物農薬として使われたことがあります。

ただ、最初はいいのですが、テントウムシは飛んで行ってしまうため、効果が長続きしないという欠点がありました。

その課題を解決するために、飛行能力が低いテントウムシの育種も行われているようです。

お日様に向かって飛ばないテントウムシは「天道」虫とは呼ばれなくなりそうでかわいそうです。

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