バーディ:ゴルフ用語 辞書の生き物 #12            

バーディ

 ゴルフ用語では鳥に関する言葉がいくつか使われています。
規程打数で回ることを、基準の意味のパー(par)と呼ぶのはわかりますが、1つ少ない打数の場合、バーディ(birdie)、2打少ないとイーグル(eagle:ワシ)、3打少ないとアルバトロス(albatross:アホウドリ)、さらにその上の4打少ない場合はコンドル(condor)、5打ではオーストリッチ(ostrich:ダチョウ)と呼ぶようです。

 バーディの始まりは、1打少なくホールアウトした選手が「flew like a bird(ボールが鳥のように飛んだ)」と叫び、birdに愛称語の語尾「ie」が付いたとされています。

イーグル

 2打少ない打数の場合、bird(小鳥)より大きい鳥をあてようとイーグル(ワシ)が選ばれました。アメリカの国鳥が白頭ワシ(bald eagle)ということで、アメリカの選手たちに受け入れられたのでしょう。白頭ワシはハゲワシと違って頭に羽がありますが、ハゲを意味するbaldの単語が使われています。このbaldは、ハゲではなく白を意味する古い英語のbaldeが由来になっています。国鳥なのにハゲの単語が付いたままになっているのはなぜなんでしょう。少々残念な気がします。

アルバトロス・コンドル・オーストリッチ

 3打少ない場合には、ワシより大きく遠くまで飛べるアホウドリが選ばれました。4打の場合は、さらに大きいコンドルが選ばれ、5打ではダチョウが選ばれていますが、6打以上のコースでなければ達成できません。4打少ないコンドルを達成した記録(パー5でホールインワイン)は残っていますので、道具の進歩も寄与しているのでしょう。

 イーグルより上のアルバトロス、コンドルは日本やヨーロッパでは一般的ですが、アメリカでは使われず、ダブルイーグル、トリプルイーグルが使われています。国鳥である白頭ワシ以上の鳥は認めないということなのでしょうか。

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