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鯱張る:しゃっちょこばる #43 辞書の生き物

シャッチョコバル

 鯱(シャチ)は想像上の生き物で、頭はトラ、胴体はサカナで、口から水を吐くことから防火の守り神としてお城の天守閣や寺社の本殿などに飾られるようになりました。シャチホコの漢字は「鯱」の一字または「鯱鉾」が使われます。
 「しゃっちょこばる」は「しゃちほこ張る」が変化した言葉で、シャチホコのように固くこわばった状態を表しています。そこから緊張して固くなる、あるいはシャチホコようにいかめしく構えていることの表現になっています。
 シャチホコいえば名古屋城天守閣の金の鯱(シャチホコ)が有名ですが、最初にシャチホコを天守閣に飾ったのは織田信長とされています。その後、秀吉が大坂城に設置し、多くのお城で飾られるようになりました。
 最初、シャチホコは金箔でしたが、名古屋城の初代シャチホコは200kg以上の金で作られていたそうです。

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