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辞書の生き物 #314 猫だまし

ネコだまし

相撲(すもう)で、立ち合いの際に相手の眼前で両手をたたき、相手がびっくりしたスキに自分優位の形に持っていく戦法を表す表現です。

相撲の決まり手は現在82手が決められていますが、「ネコだまし」は決まり手にはなっていません。

もしもネコだましを使われた力士がびっくりしてそのままひっくり返るなどして敗れた場合、決まり手はネコだましではなく「腰くだけ」など別の決まり手が使われることになるでしょう。

「ネコだまし」は実際に使われたことがあり、小兵(こひょう)の舞の海が巴富士相手に繰り出していますが、通常は下位もしくは小柄の力士が使う技です。

しかし横綱の白鵬が使ったことがあり、横綱の品格としていかがなものかなど物議をかもしました。



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