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消費者の心を掴むために知っておきたいデザインの心理学

こんにちは、ビジネスデザイン研究所です。今回のテーマは「消費者」の心を掴むデザインの心理学です!ビジネスシーンで役に立つヒントになればと思います。

デザイナー以外にも役立つ!
デザイン心理学の知識


「デザイン」と聞くと、デザイナーに必要なスキルだと思うかもしれませんが、デザイナー以外の職種でもデザイン心理学が役に立つシーンがあります。提案資料やプレゼンのスライドの作成、SNSでの投稿などいろいろな場面でデザイン心理学は活用できます。今回は「売り」に近いポジションの方に役立つデザイン心理学をピックアップしました。


「売り」に役立つデザイン心理学


有名なデザイン心理学である
「視線パターンの法則」
「コントラスト効果」
「カクテルパーティ効果」
「バンドワゴン効果」
の4つの心理効果について解説いたします。

■視線パターンの法則(Zの法則/Fの法則/Nの法則)

視線の動きには大きく3パターンがあります。その視線の動きから「Zの法則」「Fの法則」「Nの法則」と呼ばれます。

  • Zの法則
    Webページやバナーでの視線の動きです。左上から「Z」字を書くように視線が動きます。左上に重要な情報や目立たせたい情報を配置して興味をひきます。終点である右下には「お申し込み」「購入」などのボタンを配置すると効果的です。

  • Fの法則
    縦長のWebページやTwitterのタイムラインでの視線の動きです。左端を中心に流し読みすることから「F」字のように視線が動きます。重要な情報を左端に配置すると効果的です。

  • Nの法則
    縦書きのレイアウトでの視線の動きです。
    右上から「N」字を逆に書くように視線が動きます。
    あえて右側を強調することで、バナーや画像でもN字に視線を誘導するというテクニックもあります。


■差異を際立たせる『コントラスト効果』

コントラスト効果は対比によって目立たせる心理効果です。
白黒の中にカラーを混ぜたり、一部分だけ大きくしたりすることで対比が際立ちます。


■値引きによって得に感じる『アンカリング効果』

アンカー(錨)とは基準点を意味し、それを利用した心理効果を指します。
例えば同じ1,000円の商品でも、ただ単に「1,000円」と表記するより
「通常 2,000円 → 50%オフの1,000円」と基準点を見せる方がお得感がありますよね。

⚠️注意⚠️
事実と異なる情報を提供したり、過度に特典感を演出する行為は景品表示法に違反します。「通常価格」「期間限定」と表記するなら、実際の価格を設定しましょう。


■自分に関心があるものは耳に入る『カクテルパーティ効果』

カクテルパーティのような騒がしい場所でも、自分の名前や興味のある話題は自然に耳に入ってくるという心理効果です。
・電車内で眠っていても、自分の降りる駅名が聞こえて目が覚める
・騒がしい場所でも母親から呼ばれたらすぐに気づく子供
などがカクテルパーティ効果の例です。

実践例:大学生向けのECサイトにて
自分に直接関係する事項や興味を持つトピックへは特に注目が集まりやすいことから「〇〇学部のあなたへ」「〇〇さんにおすすめの商品」と表記することで、自分ごととして考えてもらえるよう訴求。

💡相手の名前や会社名を呼びかけることでも印象付けられます。


■多数派に同調する傾向『バンドワゴン効果』

別名「社会的証明効果」と呼ばれ、他人に同調してしまう心理効果です。特に同調しやすい日本人には効果的だと言えます。
例えば、
・売上ランキングNo.1
・クチコミ評価が高い
・大勢の人が購入しているß
・行列ができていると気になる
というものです。
「売れているもの = いいもの」と考え、人気のある商品やサービスは品質が良いと解釈される傾向にあります。そのため「流行」や「人気」を強調することで効果的なプロモーションが期待できます。

実践例:大学入学準備サイトにて
「このパソコンは80%以上の先輩が使っています」
「一人暮らし人気エリア3年連続No.1」

💡数値を具体的に入れると更に効果があります。


大切なことは、消費者理解。

デザイン心理学はあくまでもテクニックのひとつです。商品を買って欲しい、プレゼンを成功させたい、と思った時に一番最初に考えなければならないことが「心を掴みたい相手」のことです。どうすれば相手の心を動かせるのか?と考えたことを、より効果的に伝えるためのテクニックが「デザイン心理学」だとビジネスデザイン研究所は考えています。