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『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』 〜やさしくして、やさしくされたい私たち〜

『Think CIVILITY「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』を読了。

無礼な扱いをうけることで、人は自尊心をなくしてしまうことがある。
ひどい言葉を投げかけられたことで、その言葉どおり、自分がダメになってしまう恐れがある。
良い時の自分より、自分がずっと小さくなってしまう。

無礼な態度は、簡単に深く人を傷つける。

今までの人生で、たくさん無礼な扱いをうけてきた。だからもちろん、冒頭のような気持ちになった、その時のことを思い出しながら読んだ。
でも、読み進んでいくうちにだんだんと、逆に自分こそなんて無礼な人間だったのだろうと、恥ずかしさでいっぱいになってしまった。

自分が無礼な態度を取られたときのことは、割と覚えている。
でも、自分が取った無礼な態度に、私はどれだけ気づけているだろうか。

暴言を吐くなどしなくても、相手を敬わない態度は無礼となりうる。
真剣に話してくれているのに、上の空で相槌を打っていたり、目も見ずに返事したり。
自分では無礼なつもりは全くなくても、相手が「無礼だ」と思えば、私の態度は無礼なのだ。
そう理解したら、思い当たることが多すぎて、反省することしきりであった。

反省しながら、どういう時に自分は無礼になりやすいのかを考えた。
答えは簡単で、自分のことでいっぱいいっぱいになっていると、私は無礼になりやすい。

それに気づいてから数日、無礼な態度を取りそうになった時に、相手ではなく自分の気持ちを確認するようになった。すると「あぁ今、私余裕ないんだな」と気付くことができた。
そう、無礼な態度をとる原因は、私自身にあった。

原因が自分にあるとわかったら、あとは簡単だ。
相手は変えられないけど、自分自身は変えられる。
自分を敬って欲しければ、まず自分が相手を敬うこと、それでいい。
私たちは、やさしくしてやさしくされたい生き物だから。

自分をどういう人間にするか。私は、私たちはそれを自分で選ぶことができる。そして、より良くなるよう努力することはできる。
礼節を身につけるのに遅すぎるということはない。気づいた時が、はじめる時だ。

そんな新しい気持ちで今年をスタートすることができた、1月に読むのにピッタリな一冊。

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