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【要約・書評】レバレッジ・リーディング/本田 直之
本を読んだほうが良いのはなんとなくわかるけれども、時間が足りない、読んだ内容を忘れてしまう、読んだだけで満足してしまう、といった悩みを抱えていませんか? もしそうなら、この本が解決の糸口になるかもしれません。
「レバレッジ・リーディング」は、著者の本田直之氏が、自身の読書体験と試行錯誤から編み出した、効率的かつ効果的な読書術を紹介する本です。
【著者情報】本田直之
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役
シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行い、各社の社外取締役や顧問などを兼務する。
【要約】レバレッジ・リーディング
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問い:忙しいのに何故わざわざ本をたくさん読むのか?
答え:読書は投資活動だから。それだけのリターンをもらたすからこそ本を読む。
【根拠】なぜ多読するのか?
読書は、成功した人が努力の末に得た知識や経験を、短時間で効率良く学ぶことができる、非常に割安な自己投資です。
「本を読む時間がない」という人もいるかもしれませんが、それは逆で、「本を読まないから時間がない」のです。
本を読むことで、他人の経験を追体験し、試行錯誤の時間を削減できます。つまり、読書は時間の節約になるのです。
読書ほど格安の投資はありません。
こんなことをいうと「本を読む時間なんてない」という反論が来そうですが、著者からしてみれば全くの逆。
本を読まないから時間がないのです。
【根拠】多読は投資活動である
読書は、自己投資の中でも最も割安で、リターンが大きいものです。
せっかく本に上手いやり方が書いてあるのに、毎回ゼロから自分の力のみで進めようとすると非常に効率が悪いのです。
本代をケチることはせず、質の高い本を選びましょう。
本は著者が何年も何百時間と時間をかけて作り出したノウハウを1500円くらいの一冊の本を読むだけで手に入れることができるのです。
読書とはそのノウハウに、早く・少ない労力で正解に辿り着くことができます。だからあまり書籍の金額をケチり過ぎない。
時間はみな平等に24時間あるはずなのに、
生活レベルにばらつきがあるのには何か理由があるはずなのです。
もし、本を読んでも結果につながらないという人は、読み方や本の選び方に問題がある可能性があります。
【要点】重要な部分だけを読むでも十分
読書は、受動的な行為ではなく、能動的な行為として行うべきです。
そのためには、重要な部分だけを読み、無駄な部分はどんどん切り捨てることが重要です。
目的意識を持って読むことで、斜め読みでも内容が頭に入ってきます。
【要点】本を目的を持って読む
読む際には、目的を明確にして読み進めましょう。
目的が決まっていれば、不要なところが見えてくるので、飛ばし読みができます。
逆に重要なところが出て来たら集中して読むことができます。重要なところと、そうでないところの見極めがはっきりつくようになるのです。
したがって、どうでも良いところは捨てるのことができるので読むスピードが早くなります。
その上で目的を意識しながら読み進めると内容が頭によく入って来ます。
これをやらないと自分に関係ないところまで惰性で読んでしまうことになります。すると時間がかかるし、無駄が増えて大事なところがぼやけてしまう。
これは心理学で言う「カラーバス効果」というもので説明できます。
ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のことを言います。 カラーバスは「color(色)」を「bath(浴びる)」、つまり色の認知に由来しますが、色に限らず言葉やイメージ、モノなど意識するあらゆる事象に対して起きるものです。
たとえば家を出る前に
「今日一日で赤い色のものをどれだけ見つけられるだろう?」と意識したとします。
すると街に出た途端、赤い色のものが目に飛び込んでくる。
もちろん一晩で急に赤い物が街に増えたわけではなく、意識したことによって目につくようになるということ。
だから読書も同じで、目的が定まると、早く読んでも対象のものが出てくると目に留まるようになります。
【本の特徴】
この本で学べることとしては以下のような内容です。
「速読」ではなく「選書」と「つまみ読み」
限られた時間で多くの本に触れるための、本の選び方や読むべき部分の見極め方
「読書」を「行動」につなげる:
読んだ内容を忘れずに、実際の行動や成果に結びつけるための具体的な方法
読書習慣を継続するための考え方
読書を習慣化し、自己成長を続けるためのマインドセット
本書は、
読書の時間をなかなか確保できないビジネスパーソン
読書は好きだが、効果的な読み方がわからない方
読んだ本の内容を活かしきれていないと感じる方
などにおすすめです。
【著者の意見について】
この書籍は「小さいコスト(費用・労力)にレバレッジをかけて、大きなリターンを得る」という投資の考え方になぞって、多読の重要性を説いています。
読書術に関する本は他にも何冊か読みましたが、その中でもこの本は
本を読む重要性について非常にわかりやすく書かれており、
この本に身銭を割くことこそ、非常に費用対効果の良い投資だと思いました。
「本を読んだほうが良い」ということは恐らく誰しもがなんとなくはわかってはいるんです。
しかし、わかってはいるのだけれども…
日頃の忙しさの中からわざわざ時間と労力を捻出してまで読むべきかまで見いだせていないからこそ、読まない。という状況になると思うのです。
その点において、本書は「なぜ読むべきなのか?」という点を力強く説明してくれる本です。
読書術系の本を読む人は「これから読書を習慣化したい」と考えている人の割合が多いと思うので、そのような人にはぜひオススメしたい一冊です。
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