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Mobility Technologiesのエンジニア主導の技術広報

この記事はMobility Technologies Advent Calendar 2022の25日目です。
タクシーアプリ「GO」でアプリ開発のマネージャーをしている takahia です!
この記事では、技術広報チームがどのようなことに取り組んできたのかを紹介します。

はじめに

2020年4月にJapanTaxi株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーのタクシーアプリ『MOV』などが事業統合し、株式会社Mobility Technologies(以下MoT)がスタートしました。
新しい社名というものは、なかなか浸透するまでに時間がかかるもので、当時MoTの知名度が低かったため、エンジニアの採用はかなり厳しいものでした。
その課題感から、エンジニアに対する認知拡大に向けて、2020年の暮れくらいからエンジニア中心の技術広報チームが立ち上がりました。
本記事では、エンジニア主導の技術広報チームがこの2年間でどういったことを実施してきたのかを書きたいと思います。

認知度拡大のための活動

技術広報チームは大きく6つのことを実施しています。

  1. オンラインイベントである MoT Tech Talk の定期開催

  2. カンファレンススポンサー

  3. Engineering Blogである MoT Lab の運用

  4. オウンドメディア MoT NOW を通じたエンジニアの雰囲気や会社の風土の露出

  5. 他社共同のオンラインイベントの開催

  6. MoT dev のTwitterアカウントの運用

1. オンラインイベントである MoT Tech Talk の定期開催

MoTは、独自にエンジニア向けイベントであるMoT Tech Talkを定期的に開催しています。
そこでは、技術広報チームが運営となり、開催日のコーディネートから資料のチェックや、リハーサルを通したフィードバックなども行ない、かなり力を入れている部分になります。

エンジニア主導のメリット

エンジニアが主導していることで、事前の資料チェックやリハーサルでは、運営側が技術的なところまでツッコんでフィードバックを行い、イベントの品質向上に貢献しています。
特に、イベントのターゲット層を登壇者とすり合わせた上でフィードバックをすることによって、登壇資料の内容の難易度の調整を行っています。

2. カンファレンススポンサー

Go Conference 2021 Springや、iOSDC Japan 2022DroidKaigi 2022など、MoTの技術スタックに合わせたカンファレンスへのスポンサーだけでなく、技術書典13などのイベントにもスポンサーとして協賛させていただきました。
特に今年は、iOSDC Japan 2022やDroidKaigi 2022はオンライン・オフラインのハイブリッド開催でオフラインではブース出展をしていました。
その際、技術広報のチームにそれぞれの職能のエンジニアがいるため、関係のあるエンジニアを巻き込みながら、ブースでのイベント企画やノベルティ企画を進めました。

スポンサーとしての戦略

カンファレンスのスポンサーを行う上で、以下の2点を考えることが重要です。

  • コンセプト

  • 全体のユーザーストーリー

例えば、iOSDC Japan 2021でMoTのエンジニアが3人登壇したことによって、 MoTがテックの会社 という認知は取れている感触があったため、iOSDC Japan 2022は、 タクシーアプリ「GO」だけではなく、モビリティの分野で最先端をいく会社 というコンセプトで企画を検討しました。
その中で、どのようなタッチポイントを起点として、考えうるユーザーストーリーに対して、エンジニアが興味を引く内容を置いていきました。
1つ例にとると、iOSDC Japan 2022のオープニングで、スポンサーのPR文が読まれるのですが、そのPR文にパンフレットへの誘導文言を入れ、パンフレットにEngineering BlogのQRコードと惹きの文言をいれることで、Engineering Blogへつながるようにストーリーを組んでいます。
DroidKaigi 2022でも同じように、コンセプトと全体のユーザーストーリーの2点を重視してスポンサーの企画を行いました。
詳細に関しては、後夜祭 DroidKaigi 2022で話していますので、ご興味があればアーカイブ動画を御覧ください。

エンジニア主導のメリット

エンジニアが主導していることで、単純にノベルティひとつ取ったとしても、何を作るのか、どのように渡すのか、エンジニア視点で考えることができます。
何をもらったら嬉しいか、どのような渡し方だと興味を持ってもらえるのか、コンセプトに沿った印象を持ってもらうにはどうするのかをしっかり考えながら進めることができます。
また、各エンジニアに、ノベルティ担当とかブース企画担当とか主担当を割り振ることによって、関わっているエンジニア全員でそれぞれの内容を議論するのですが、主担当がオーナーシップをもって進めることで、1つ1つの準備の品質が格段に上がりました。

3. Engineering Blogである MoT Lab の運用

クライアントアプリエンジニア、バックエンドエンジニアだけでなく、AIエンジニアやデータアナリストなど、幅広い話題のブログがあります。
様々なエンジニアが書くブログを検知できるように、上長承認を含めた承認フローをSlackのワークフローで実現し、その際に技術広報チームにメンションが飛ぶようにすることで、コストを低く運用できるようにしています。

4. オウンドメディア MoT NOW を通じたエンジニアの雰囲気や会社の風土の露出

MoT NOWはMoTの にフォーカスしたオウンドメディアになっており、ここにエンジニアの様子や対談を載せていただいています。
企画・運用は人事が主導していますが、企画時点で、技術広報チームやEMとすり合わせを行いながら、企画の吟味を行っています。

5. 他社共同のオンラインイベントの開催

上記の活動を進めていくことで、少しずつMoTの認知度上がり、嬉しくも他社さんからイベント登壇のお誘いを受ける機会が増えました。
協賛してくださっている他社さんの技術広報の方々にご迷惑をかけながらではありますが、エンジニアの皆さんが興味を惹く内容であったり、タイトル決めなど、積極的に議論に参加させていただいてます。
その結果、今年は、多くの協賛イベントを開催することができました。

6. MoT dev のTwitterアカウントの運用

エンジニア向けのTwitterアカウントも技術広報チームで運用を行っています。
登壇やBlogの投稿に従って、ツイッターで皆さんにご連絡をしています。
技術広報チームが、イベント登壇やBlogの管理を行っているため、必然的にツイッターアカウントでツイートまでスムーズな運用ができています。
しかしながら、厳密にツイートする日時をコントロールできているわけではなく、現状スプレッドシートで被らないようにしている状況なので、今後どのように運用していくかは課題となります。

効果測定の観点

ここは非常に難しいところで、他の会社の技術広報の方々に聞いてみたいテーマではあります。
例えば、MoTの場合は、Twitterアカウントのフォロワー数やconnpassのメンバー数はKPIとして定期的にウォッチをしてはいますが、KGIとはしていません。
というのも、KGIにしてしまうことで、本質的ではない手段でKGIを無理やり上げる活動もできてしまうからです。
ですので、現状は、カジュアル面談や面接でのエンジニアの反応が自分たちへの大きなフィードバックになっています。

まとめ

当初の課題感から立ち上がったメンバーがエンジニアだったということもありますが、今振り返ると凄く合理的だと思います。
これからも、MoTの技術広報として、世の中のエンジニアにMoTのことをもっと知っていただけるような活動を行っていきたいです。
また、技術広報のコミュニティとしては、ノウハウを共有しながら界隈のナレッジがもっと溜まれば、エンジニアとして享受できる情報の質も上がっていくと考えているので、いちエンジニアとしても大歓迎です!

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