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血の通った数字力 〜「数字の研修」に必要なこと〜

※この記事の内容は本人による音声コンテンツで聴くこともできます。お好みでお選びください。


ビジネスと数字。このテーマで多くの人が想起するのは会社数字のハナシであったり、経済指標などのハナシであったりする。おそらくあなたもそうでしょう。

私は企業研修やビジネス書などで、いわゆる経営数字とは違った「数字のハナシ」をしている。もっと人間のリテラシーの話。私が教育者であるからとも言えるが、知識としての数字力ではなく、生きていく(特にビジネスパーソン)ための力となる数字力。でも、私はそれにずっと名称をつけられずにいた。明からに違うものだ。なんとネーミングすればいいのか。ずっと考えていた。


血の通った数字力


これだ、と思った。「AI(エーアイ)よりも愛」なんてフレーズを企業研修でドヤ顔で語るような教育者にこれほどふさわしい表現はない。そうだ、血が通っているのだ。

何か具体例があるといいよね。

例えば血の通っていない数字力とは何か。経営者が社員に対して「来年の売り上げ目標は10億円だ。必達で行こう!」と声高に叫ぶことだ。数字は使っている。しかし、この内容には血が通っていない。

一方、経営者が社員に対して「来年はひとり当たり生み出す付加価値を1時間あたり1,000円増加して欲しい。ちなみに昨年までうちの会社は1時間あたり5,000円だと仮定する。さて、どうすれば+1,000円増加できるだろう? 各自がプロとして考えて行動して欲しい」だったらどうだろう。社員がイメージできるように、何をして欲しいかを具体的に、数字で語っている。前年比120%にする。そのための20%は何をどうすれば増えるのか。こう伝えられれば社員は考えるはずだ。

間接部門の人なら、勤務時間を今よりも20%減らすためには何をしたら良いか。

営業部門の人なら、売上を今よりも20%増やすためには何をしたら良いか。

人事部門の人なら、新規採用者のクオリティを今よりも20%増やすためには何をしたら良いか。

これが私の考える「血の通った数字力」である。経営数字の読み方を学べば、経営数字は読める。経済指標に関する書籍を読めば、世界のことを数字で知ることはできる。でもそれはあくまで記録に過ぎず、それができたところでビジネスの現場のど真ん中ではまったく役には立たない。 

新入社員が入社してすぐに新人研修を受けていろいろ教えてもらっても、いざ配属されたら言われていたこととまったく違うことばかり。教えてもらったものはまったく役立たなかった。

みたいなものだ。

だからビジネスパーソンは「血の通った数字力」を身につけないといけない。数字を教える研修講師やコンサルタントは、「血の通った数字力」とは何かを教えてあげないといけない。そう思うのですが、さてこの記事を読んでいただいているあなたはどう思うだろうか。


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血の通った数字力を学べる教育コンテンツ。それが私の提唱するビジネス数学です。インストラクターを目指す教育者はもちろん、本気で変わりたいと願うビジネスパーソン、社員にホンモノの数字力を身につけてもらいたいと願う経営者や育成担当者にもぜひ知ってもらいたいかな。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し企業人の育成に貢献。研修。講演。授業。面談。ゼミ。作家。講師育成。。。いろいろやっています。


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