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「必需品ではないもの」を売る人の戦い方

突然ですが、あなたは「ファッションセンス」が欲しいですか?

YESと答える人が多いような気がします。


ではそれを学べる有料セミナーに来ませんか?

さっきはYESと答えたのに、これにはNOと答える人が多いような気がします。


なぜ最初の質問にはYESなのに、後の質問にはNOなのか。

支払うお金がないからではありません。

それが「必需品」ではないから。

別になくても困らないものだからです。


私の提唱するビジネス数学は、簡単に言えばビジネスパーソンのリテラシー教育である。

リテラシーとは「読み書きそろばん」みたいなものであり、つまり基礎能力。

この活動に命をかけている私が言うのもアレですが、

その基礎能力にわざわざ時間とお金をかけて訓練しようと思う人はあまりいない。

つまりとても売りにくい商品である。


一方、売りやすい商品とは何か。

パンツ。米。家電。。。。例えば衣食住にまつわるもの。

なぜ売れるか。必需品だからだ。


なかなか難しいものです。

本来、ビジネスパーソンにとって「ビジネス数学」は必需品である。

少なくとも私はそう思っている。

しかし、世の中はそう思っていない。

必需品なのに必需品とは思ってもらえない。

だから売りにくい。

さあ、どうやって売ろうか。

そんな悩み(課題)を抱えている人はおそらくたくさんいるでしょう。

そしておそらく私もそのひとりです。


そんな私はこの課題をどう捉え、どうやってここまでビジネス数学を「買って」もらってきたか。

書き残しておこうと思う。

ご興味ある方は、読んでみてください。


わかりやすい例があったほうがいいので、ファッションを例にする。


服は必需品だ。

買わない人はいない。

しかし、(おそらくだが)「男性向け・ファッションセンスを身につけるセミナー」には人は集まらない。

なぜそのセミナーは購入されないのか。

多くの男性にとって、必需品ではないからだ。

「別にオシャレじゃなくたって生きていけるし」

「防寒できれば服なんてなんでもいいよ」

「ファッションセンス?なにそれ美味しいの?」

と思っているからです。


この事例は何を教えてくれるか。

必要ない人に必需品でないものを頑張って売ろうとしても無駄だ、

ということです。


チーン。

残念。


でもこれが真実。

ではどうすれば「ファッションセンスを身につけるセミナー」は売れるか。

答えは一つしかありません。

それが必要な人を探すことです。


このセミナーが必要な人は誰か。

カッコいい男性に見せたいと思っている人だ。

ではそんな男性はどこにいるか。

新橋の居酒屋にはおそらくいない。

でも婚活サービスの会員の中にはいるかもしれない。

そのサービスとコラボしてセミナーを企画したらどうだろう。

集まるかもしれない。

つまり、たくさん売れるかもしれない。


婚活サービスの会員は「結婚」に対する意識が高い。

意識が高いということは、ある点について意欲があるということだ。

意欲とはつまり「欲」であり、すなわちそこにはビジネスチャンスがある。

世の中においては必需品ではない商品であっても、ある特定の場では必需品になり得る。


必需品でないものを売るとは、こういうことではないか。

必需品でないにも関わらずそれでも買う人はどういう人か。

そのテーマにおいて「意識が高い人」だ。

私のマーケティングも同じです。


なぜ私はビジネス書を書いているか。

「意識が高い人」が読むからです。


なぜ私はnoteでこの記事を書いているのか。

「意識が高い人」がアクセスしてくるからです。


なぜ大手のシンクタンクやビジネススクールで講座に登壇するのか。

「意識が高い人」が常にチェックしていて、その講座に部下を派遣してくれるからです。


なぜメルマガをやっているのか。

「意識が高い人」じゃないと登録しないからです。



意識の高い人と接点を持つ。

これ以外に、「必需品でないものを買ってもらう」方法はありません。

結論としては当たり前のことかもしれません。

でも、それがなぜかを正しく理解することは重要です。


必需品でないものを必需品に変えるとは、あなたがあなた以外の人間の意識を変えなければならないことを意味します。

できるとおもいますか? 私は無理だと思います。

でも、その商品が必需品になり得るような意識の高い人を探すことはできます。あなたが探せばいいのだから。


変えようとするのではなく、探す。


私のビジネス数学も、そんな考え方で発展してきた。

(発展と言えるほどのものではないが・・・)

もちろんこれからも、この考え方を変えることはない。

これが、「必需品でないものを買ってもらう」ための唯一の方法である。


以上、証明終わり。


営業部女子課


「やっぱ数字に強くないとこれからの時代マズイっしょ」

なんて思ってくれる意識の高い方、ぜひ私のところで学んでみてください。

欲さえある方なら、私のビジネス数学は必ずお役に立てると思います。

宣伝? ええ、そうですよ。

だって今回はマーケティングの話ですから。


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最後までお読みいただきありがとうございました。
国内でただひとり、ビジネス数学教育家。
ビジネスパーソンのための数学教育を提唱し、企業人の育成に貢献しております。
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