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プロゲーマーに憧れる子供達ってどれぐらいいるのだろう?という話

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上の表はコロコロコミックが小学生向けに誌面アンケートを行った結果で、昨年(2018年)に調査され、2019年5月に結果が公表されたものです。(全くタイムリーではないので悪しからず)
結果は1位『Youtuber』2位『プロゲーマー』3位『ゲーム実況者』という結果に。しかも上位3職が全体の30%を占めているそうです。
2位にプロゲーマー、3位にゲーム実況者が入っているんですね。パイロットとかいつから入らなくなったんでしょうか?

このデータをみると、お子様をお持ちの方々は「どうせコロコロ(笑)のデータなんて信頼性低いでしょ?」とか「こんなアンケート結果インチキだ!通るかこんなもん!」と思われる方も多いでしょう。

コロコロコミックなめちゃいけません。出版不況のご時世に月間70万部以上の発行数を誇る、大人気コミック誌なんですから!

という冗談は置いておいて、プロゲーマーに憧れている男子小学生は何人ぐらいなのでしょう?ものすごくざっくり計算してみましょう!

webサイト改善の際、ユーザーアンケートの有効数を調べた際の知識を活用していきます。

アンケートの有効票数って?

実はアンケートの有効票数ってそんなに多くなくていいんですよ。え?こんなに少なくていいの?と思うような数です。
母数となる集団が10000人を超えると『400件』ほどで問題ないそうです。
厳密にいうと全員にアンケートを取った場合と比較し、プラスマイナス5%ほどの精度の結果がでます!というのに必要なサンプル数です。アンケート数が増加するほど誤差が少なくなり精度向上が見込めますが、誤差5%なら大半の検証に問題はないでしょう。
この辺りは「アンケート 有効数」などで検索すれば詳しく解説しているサイトが多数あります。興味があれば是非。

このアンケートは信頼できるの?

前置きが長くなりましたが、コロコロコミックのアンケートが信頼できるものか検証してみましょう!ここからは簡単な数字のお話です。

月間コロコロコミックの発行部数が約750,000冊。実際の販売数を低く見積もって60%だとすると、450,000冊が実販売数アンケート返信率が0.001%だとして、450件のサンプルが取れるんです。
400件以上取れてますね!このデータは正確性が担保されたモノなのです!さすが僕らのコロコロコミック!
しかし、アンケート返信率がこれを下回ると途端に怪しくなります…
週間少年ジャンプの返信率が0.001%ぐらいと聞いたことがあり、返信率をこの数値に設定しました(ガバガバ)。

実際の人数を計算してみましょう!

小学生の数は2018年で約632万人。男女比はほぼ1:1らしいので男子の数は約316万人になります。コロコロコミックのメインターゲットが小学4~6年生男子とのことなので、1〜3年生を除いた人数がアンケートのターゲット層になるというわけですね。その数およそ158万人。さらにいうと上位3職業が全体の30%を占めているので、158万人に0.3をかけて約47.4万人が人気の3職種に殺到していると。

あとは1位から3位の比率があれば、プロゲーマーに憧れている小学4~6年生男子の数がわかりますね。あと一歩なのですが、比率……正確な数値はアンケート実施者のみぞ知るところでしょう。
ということで、ここからの数字は本当に仮定の話です。
1位が70%、2位が20%、3位が10%という仮定で計算しましょう。的外れな数値ではないと信じて最後の計算をしてみましょう!(47.4万人に上記比率をかけて算出します。)

それでは結果発表!

1位 Youtuber  33万1800人
2位 プロゲーマー 9万4800人
3位 ゲーム実況者 4万7400人

という結果になりました!Youtuberに憧れる子供達はこんなにいるんですね。実際に計算して改めてYoutuberの影響力を感じました。そして何よりもプロゲーマーに憧れる子供達がこんなに……。嬉しい限りです。

残念なことに、現在の日本ではプロゲーマーとして生計を立てている方はほんの一握りです。プロゲーマーでも売れない芸人と同じぐらいの給料の方々も数多く存在しています。しかし、子供達が大人になる頃には環境も法律も整備され、プロゲーマーにお金が入るような仕組みができているはずです。子供たちには安心してプロゲーマーを目指して欲しいですね!

数字は仮定の話が多いため、多少の誤差はご容赦くださいね。何事も調べてみるものです。そして何よりも一番驚いたのは「コロコロってまだ75万部も発行してるの?」という点でした。子供達へエンゲージするという点ではまだまだ影響力ありますね。

次回は真面目に記事書きます!それでは次の記事で!

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