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「変な家2」最後まで読みました。ネタバレあり

変な家に引き続き、変な家2を読み終わりました。
11の間取りの資料提示が終わり、後半の筆者と栗原の推理パート。
想像と推理で、11の間取りが繋がりました。

全ては再生の館が生み出される前から始まった。
罪の母、罪の母から生まれた子のお話。

なるほどなあ、という感想より

え、えぐすぎる…

これは前作の変な家の何倍も何十倍もきつい

真相(推理)がわかったところで、救いがない
宗教団体は解体され、
聖母も亡くなり、
最後にミツコちゃんが緋倉家を出て、もう苦しむ人はいないのか…

などと、感慨にふけりたかったが、

おそらく、体の欠けた家はたくさん存在して、あの話の世界に残っているのかと思うとゾッとした。
(フィクションなのにありえそうで怖い。欠けた家というより、こういう問題を抱えた家は国内にたくさんあるんだというのを、突きつけられた。これが雨穴ワールドか…)

この話の、罪を抱えた親は墓まで真実を持っていくだろうし、
残された子供は不気味な家や、家の隠し部屋を残され、親からの愛情に疑問を感じながら生きていく

恐ろしい…
今まで感じた恐ろしさのベクトルが違う気がする

現代の闇やクズを集めて煮込んだような話が多いが、特に感じたのは

この話の中の登場人物は、みんな悪い意味で自分だけのことしか考えていない。
親が、大人が、子供を守らない。
守れなくて後悔し、死ぬまで懺悔する。

現実ではどうなんだろうと、考えてしまった。
今年起きた地震で、子供を身を挺して守った方、見ず知らずの高齢者を車に乗せて津波から逃げ延びた方の話をニュースで見たことを思い出した。

この本の中に出てくる11の間取りに関わる家族の問題は本当にひどい。
だから、現実はこんなにひどくはない…ないはずと、目を逸らしたくなる。

でも、欠けた家(問題のある家。宗教あるなしに関わらず)は日本の中にいくらでもあるんだと、心に引っかからせる何かを残すそんな本でした。

ああ〜〜(思わず天を仰いじゃう…)

洋画だと離婚しても子供のために命をかける親たちの描写多いから、こういう話読むと、横から殴られた気持ちになるよ!

読んでくださってありがとうございました😭

変な絵は、間に他の本読んでから読もうかなあと思います!

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