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500人規模の非営利スマブラSP大会|篝火#8のすごみはスタッフの質と量と若さ

Ⅰ篝火#8について

 2022年7月30日と31日の2日間、スマブラSPのコミュニティ大会「篝火#8」が行われました、
 募集は768名で行われたのですが、新型コロナウィルスの爆発的な感染者増加の影響で、キャンセルが多かったです。
 それでも491名の対戦参加者が集まっており、コミュニティ大会としてはここ数年で最大規模の大会です。また、見学者とスタッフもいるため、実際には500名以上の参加者がいます。
 今回の記事では篝火#8の運営体制などから考えられる参加者が集まる理由や運営をするスタッフの能力の高さの理由について考察します。
 試合結果やトーナメント表については以下の動画やリンクをご覧ください。

Ⅱ大型大会が実施できている環境について

 そもそもスマブラSPは前作forのころからウメブラなど数百人が集まる大型大会があり、SPの時点では篝火のほかにマエスマなどでも数百人が集まって大会を行っています。
 大型大会が成立しているのはコミュニティが頑張っているからこそなのですが、それ以外の理由についても考察します。

①ゲーム自体が大人気

 スマブラSPは2022年3月現在、国内637万本、世界中で2,817万本を売り上げる大ヒットタイトルです。そのため、プレイヤー数が多く、競技性の高いルールを好んでプレイする層も厚くなります。
 比較として格ゲーの販売数を以下にまとめました。スマブラがいかに売れているのかがわかっていただけると思います。

ストⅤ 610万本 2021年12月31日現在 世界中
鉄拳7 900万本 2022年6月1日現在 世界中

篝火#8にてRedBullのサンプリングが行われました

②ゲームの歴史が長い

 スマブラは第1作目が1999年に発売しており、2022年に至るまで多くのオフ大会が行われてきました。
 その中で多くの主催者が成功と失敗を繰り返しながら、運営に有益な情報が共有されてきたことが、今のコミュニティ大会数の多さと質の高さにつながっていると考えられます。
 また、64の時代からプレイヤーがゲーム機を持ち寄って大会を開く文化があるため、主催側が複数のゲーム機を用意する必要がなかった点も良い文化であると思われます。
 加えて、歴史が長いということはオフ大会のスタッフ経験が長い人物がコミュニティにいることになる点も強みとなるでしょう。

スタッフが持ってきた人形たち

③公式大会やイベントが数が乏しい

 スマブラは公式大会やイベントの数が少ないゲームです。そのため、コミュニティで大会を用意する必要がありました。イベントの規模が小さいうちはスタッフがプレイヤーを兼任することが多く、自分が参加したい大会を開くためにスタッフをする場合が多かったとのことです。
 ここ数年の大規模化によって、スタッフ専門でイベント参加を希望する方が増えました。特に篝火は演出やデザインの面で、スタッフ参加をしてクリエイティブな活動をされている方が多いです。
 公式が大会やイベントをほとんど行わないため、大会参加者はコミュニティ大会要求するハードルが低くなります。
 そのため、大会主催者はユーザー数と質にこだわらなくてもよい環境によって比較的気軽に大会を実施できています。
 また、参加者が設営や撤収、ゲーム機の持ち込みを積極的に行う環境である点も大会運営としては心強い点だと思われます。

サンプリングされていたRedBull ライチ味はおいしい

④オンライン対戦の環境が良くない

 スマブラだけでなくアクション要素の高いゲームであれば当てはまること であると思われます。
 格ゲーが顕著なのですが、コンソール版の場合はゲーム機の性能が低いも相まって有線環境であっても、回線相性が良くても入力遅延やラグが発生する場合があります。
 そのため、オフラインの環境で快適に対戦をしたい層が一定数おり、それらの層もオフライン大会の参加者となっていると思われます。

2日目開始前の写真

Ⅲスタッフの強み

 ここまではスマブラSPのオフライン対戦会の一般論について書きました。ここからは篝火#8特有の強みと言える。スタッフについて書きます。
 仕事のごとく頑張っているスタッフが多く、そのスタッフのやる気や能力が高いために大会の水準が大きく上がることとなりました。
 スマブラのコミュニティについて知らない方が見ると公式大会に見える配信や予選抜けプレイヤーの一覧の画像、クリップ投稿などのSNS運用はこのモチベーションによって生み出されています。
 もちろんやる気だけでできるレベルを超えているため、その他の部分についても記載します。

3つある配信チームの1つ こちらがメイン配信

①スタッフの数

 かかわっているスタッフの数が多いです。現在40名以上がスタッフとして在籍しております。他のオフ大会(スマブラSP以外も含む)のスタッフと兼任している場合も多いため、スタッフの能力は高いです。とはいえ、ボランティアでありながら40人以上在籍しているスタッフで、役割を決めて活動しているだけでもすごいことです。
 スタッフごとにモチベーションや体力、プライベートに避ける時間は異なり、中核となるスタッフは他のスタッフへの指示を受け持ったり、仕事と見間違えるほどの作業をこなします。
 大会当日はこの大所帯に参加者のサポートが加わって素早く準備と撤収が行われます。大会進行に滞りが少ない点も人数の多さがあってこそです。

こちらは英語配信

②スタッフの質

 スタッフの質が高い点も篝火の強みの一つです。とりわけ、演出やデザインなどは他の大会の追随を許さないスタッフの質量を誇ります(関西であればマエスマも素晴らしいクオリティです)。
 篝火は2020年に誕生したオフ大会であり、スタッフ専門の参加者が多いです。そのため、大会中に配信や演出、デザイン、グッズの制作販売などの作業に集中できるスタッフを多く抱えていること。非公式非営利大会のため失敗のリスクが少なく、自分がやりたいことを試せる環境があります。そして、そこに魅力を感じて能力があるスタッフが集まっているのではないでしょうか。
 また、大型大会において重要になる。受付や大会進行ですが、こちらも質が高いスタッフが多く在籍しています。篝火以外に中小規模のオフ大会のスタッフを兼任してるスタッフが多いため、大会運営に慣れている方が多いです。

③スタッフの若さ

 他のスマブラオフ大会と比較しても若いですし、格ゲーオフ大会と比較すればよりスタッフが若いです。
 配信やデザイン、進行チームにおいて大学生や20代前半のスタッフがリーダー級の仕事をしています。
 若さゆえに情熱を形にするだけの体力や時間があるため、大会の質を上げることが容易に可能となります。
 また、新規スタッフも若い方が多く、10代後半の新規スタッフが参加する場合まであります。
 若い新規スタッフが参加しやすいため、大会の大型化や高品質化においても比較的少ない負担で対応ができます(それでもつらいと思いますが)。

 また、篝火で運営能力を磨いたスタッフが他のオフ大会で中核スタッフを担ったり、主宰をしたりとスマブラオフ大会の輪を広げるケースもあり、さながら学校のような機能を有しています。
 そもそも、篝火はウメブラの中核スタッフの方が主催であり、その方が運営をしていた中野の週大会で実力をつけた若いスタッフが中心になって運営されているため、人を育てる機能というのは大会コンセプトの1つなのかもしれません。
 他のオフ会で実力や実績をつけたベテランスタッフも在籍しており、ゲームイベントスタッフの勉強がしたい人にとっては最高の環境だと思います。

Ⅳまとめ

 いろいろ書いてきましたが、今回の篝火#8を含めて、篝火は参加して楽しいオフ会です。できれば継続してほしいですし、もっといろいろなアイディアや演出が見たいです。スマブラコミュニティの強みが最大限に生かされたオフ大会ですので、ぜひ参加してくださいね。配信の視聴でもよいので、みんなで盛り上げましょう!


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