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バックオフィスの本分ってどこにあるだろう?

 こんにちは、angelo代表です。今日はバックオフィスの本分てどんなところにあるだろうか?という点について考えてみました。

 一般に「バックオフィスはコストセンター」と言われます。コストセンターとは、プロフィットセンターの対義語で、企業経営の中で「コストは集計されても利益は集計されない部門」のことをいいます。
しかしそこだけを切り取って聞いて誤解されていることもあるのではないでしょうか?

 実は、私の知っているバックオフィス担当のMさんも、自分が利益を生み出さない会社のお荷物なのではないかと感じる、と私に打ち明けてくれました。なるほど、特にプロフィットセンター側に華々しい勢いのある会社では、バックオフィスの存在は忘れらがちかもしれません。すると上記のような誤解も生じやすい気がします。

 Mさんの会社では変動比率(売上に対する売上原価の比率)がおよそ40%、販売管理比率(売上に対する販管費の比率)がおよそ50%、営業利益率がおよそ10%という感じの構成になっていました。簡単にするためにデフォルメして言うと、100万円売り上げた時、営業利益は10万円、ということです。(実際にはそこから営業外損益や特別損益、そしてさらに法人税がかかるので本当に会社に残る利益とは異なります。)
仮にMさんが販管費を10万円セーブすることができれば、会社にとっては100万円売り上げたことと近しい効果を持つことになります。コストセンターであるバックオフィスの本来目標とすべきことや本分とはこんなところにあると言えないでしょうか?

 プロフィットセンターの各部門が営業活動に専念できるためにはバックオフィスがきちんと機能していることが重要です。バックオフィスと各部門との間で面倒な事務作業が多いと摩擦が生まれることもありますが、お互いに過分な負担を強いることがないよう業務効率化することはお互いにハッピーなだけでなく間接的にコストを削減することになります。バックオフィス側からも提案できることがたくさんあるはずです。

 私は、この考え方からMさんのお仕事もまた、会社にとっては非常に重要な役割を担っていること、そしてMさんにできることがまだまだあることをお伝えしました。どんな人でも、自分が必要とされていないと感じればかなしくなってしまうと思います。仕事に対するモチベーションも維持しづらいですね。Mさんにとって仕事に向き合う考え方を前向きに変えるきっかけになって良かった事例でした。

 今日はバックオフィスの本分ってどこにあるんだろうということについて考えてみました。決してこれが最終結論ではなく、数ある答えのうちのひとつでしかないのですが、読んでくださった方の考え方の参考になれば幸いです。


#バックオフィス