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52週Something New week19_鹿児島訪問

母方の系譜を辿ると鹿児島に行き着くという事が最近わかり、両親を連れて鹿児島に初めて訪問しました。

系譜

母方を5代遡ると、鹿児島県に辿り着くというこが、先日親戚の法事でわかり、先祖が見たであろう景色を見に行って来ました。

江戸時代に呉服屋をやっていた家系の、傍系の系譜が母の先祖らしいのですが、このようなご縁がなければ訪問しなかったかもしれない場所に行く事が出来て、得難い体験でした。

薩摩の国

鹿児島空港から鹿児島市〜指宿〜枕崎〜霧島とめぐりました。桜島を中心とする錦江湾を囲む薩摩半島と大隅半島に抱かれた土地は、活火山である桜島御嶽の雄々しい威容を中心に、非常に男性的な景観が連なります。

遠くからも望める煙吹く桜島と、対岸にお互いの半島を望むその地形は、否が応でも人知を超えた存在を想起させます。諸説ある天孫降臨の地がこの国であるのも納得のいく神秘的な光景が常に目の前に広がっていました。

錦江湾は約3万年前の巨大噴火により大きなカルデラとして誕生し、その4千年後に桜島を形成する噴火があり、その後も現代に至るまで活発な火山活動が続いているそうです。古代から人は荒ぶるこの山々と共に生活をしていた事を想像すると、そこに住む人達の文化や考え方に大きな影響を及ぼしている事が推察されます。

名産

これらの火山活動は水捌けの良い肥沃なシラス台地を形成し、さつまいもに代表される産物を育んみ、それ以外にもきびなご、カツオ、黒豚、黒牛、鶏飯、薩摩汁、さつま揚げ、など山海の珍味の宝庫です。今回の旅で、色々といただきましたが、どれも唸るような美味しさでした。暑い気候からか、少し甘めの味付けが優しいとても魅力的な料理を沢山楽しめました。
また、焼酎の値段がとてもリーズナブルなところにも土地柄を感じました。

朝ウォーキングをしているとすれ違う殆どの方が挨拶してくれるので、とても気持ちがよいと思ってました。とある場所で地元の人に聞くと、薩摩藩はその昔鎖国時代に海外と密貿易をしており、それを秘匿する為によそ者を見分けるために挨拶をする事が習慣になっているのだとか。本当かどうかはわかりませんが、その昔はよそ者と知れると人知れず亡き者とされ無縁仏として祀られたとか、そうではないとか。その話をきいたからか、挨拶されるたびに少し身構える自分がいました。

温泉

温泉は好きで日本各地の色々な所にいきましたが、火山が近いからか素晴らしい泉質です。ぬめりと肌に絡むようなお湯に浸かると寿命が伸びるような気すらします。
美味しいものを鱈腹たべ、ほろ酔いで温泉に浸かっていると、島津の殿様にでもなったような気分になれます。

砂蒸し風呂

聞いたことはあってもやったことのなかった砂蒸し風呂も経験しました。足で立つ分には冷たいくらいの砂の上に横たわり、上から砂をかけてもらうと、ものの10分もしないうちに全身が心臓になったかのように血の巡りが良くなります。暫し砂に埋もれながら瞑想する気持ちの良い一時を過ごしました。

地形

火山活動が盛んな地域からか、なかなか見られないような地形が各所に見られます。桜島は言うに及ばず、潮の具合によって島を挟んで砂洲が姿を表す知林ヶ島や、薩摩富士と呼ばれる開聞岳など、見どころ満載です。百数十年前のご先祖様もこの風景をみたのかな、などと考えながら美しい景観を眺めました。

感想

はじめての鹿児島訪問でしたが、久しぶりの旅行という事もあって、知らない所に行き、新しい体験ができる旅はやはり良いなとつくづく思いました。

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